所在地 : 鳥取県鳥取市東品治町113-7(1953年・1955年・1958年)、鳥取県鳥取市東品治113-7(1960年)、鳥取県鳥取市東品治町113-7(1963年・1966年・1969年)、鳥取県鳥取市栄町605(1973年・1976年)、鳥取県鳥取市駅前通(1980年)、鳥取県鳥取市栄町606(1985年・1990年・1995年・2000年・2005年)、鳥取県鳥取市栄町606 まるもビル3階(2010年・2015年・2020年)
開館年 : 1949年12月、1979年7月29日(ビル化)
閉館年 : 営業中
『全国映画館総覧 1955』によると1949年12月開館。1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年の映画館名簿では「富士館」。1958年の鳥取市住宅案内図では「鳥取東映」。1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「鳥取東映」。1960年の鳥取市住宅詳細図では「鳥取東映劇場」。1966年・1969年・1973年の映画館名簿では「鳥取東映劇場」。1969年の住宅地図では「鳥取東映」。1976年の映画館名簿では「鳥取東映」。1979年7月29日ビル化。1980年の映画館名簿では「鳥取東映劇場・鳥取東映パラス劇場」(2館)。1985年の映画館名簿では「鳥取東映劇場・鳥取東映パラス」(2館)。1990年の映画館名簿では「鳥取東映・鳥取東映パラス」(2館)。1995年・2000年・2005年の映画館名簿では「鳥取東映シネマ1・2」(2館)。2010年・2015年・2020年の映画館名簿では「鳥取シネマ1・2」(2館)。鳥取県東部唯一の映画館。最寄駅はJR山陰本線・因美線鳥取駅。
1949年12月9日付『日本海新聞』には「正月には開幕か 市内に東映系の映画館誕生」という記事が掲載されている。現物は未確認。
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1955年の「富士館」の写真あり。「松竹東映封切場」の文字が見える。『血槍富士』『新婚教室』『飛竜の門』などの看板が見える。
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1957年の鳥取市にあった「鳥取東映」の写真あり。入口近くには中華そば店などもあった。映画全盛期の鳥取市には9館の映画館があった。やがてまるもビルに代わって「鳥取シネマ」となった。
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「鳥取東映劇場」取締役の竹迫昇(鳥取市東品治町113-7)。1931年12月7日、広島県福山市桜町に生まれた。1947年に兵庫県立加古川中学校を卒業し、同志社大学文学部を卒業した。学生時代から鳥取富士館(鳥取東映)の経営に携わり、卒業後には映画館経営に専念している。関西東映会理事、富士興業株式会社専務取締役、山陰日日新聞社取締役、鳥取県興行環境衛生組合理事も務める。風貌が皇太子に似ている。
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1955年から1956年には、洋画・邦画の専門館という仕組みが明確化し、映画会社との系列も固定化されつつあった。例を挙げると、鳥取市の「富士館」は東映系だった。
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1979年7月6日付『日本海新聞』には「7ヵ月ぶり東映映画館復活 29日にオープン 邦・洋画2館お目見え」という記事が掲載されている。現物は未確認。
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1979年7月28日付『日本海新聞』には「あすオープン 東映直営2館」という記事が掲載されている。現物は未確認。
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1979年7月29日付『日本海新聞』には「楽しさとくつろぎのまるもビル 本日オープン」という広告が掲載されている。現物は未確認。
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1979年7月、東映直営館「鳥取東映」と「鳥取東映パラス」が開館した。
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1990年から1991年のこのほど、東映系の8劇場で名称変更があった。秋田東映パラスが「秋田東映シネマ2」に、新潟東映ミラノが「新潟東映パラス」に、横須賀東映パラスが「横須賀東映シネマ2」に、高知東映パラスが「高知東映シネマ2」に、鳥取東映パラスが「鳥取東映シネマ2」に、金沢東映パラスが「金沢東映2」に、富山東映パラスが「富山東映2」に、熊本東映パラスが「熊本東映シネマ2」に改称した。
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1949年12月には「富士館」が開館し、1955年6月には東映専門館「鳥取東映」に改称した。1978年9月から休館して建物を取り壊し、1979年7月には新築したビル内に邦画館「鳥取東映劇場」と洋画館「鳥取パラス劇場」として再開した。その後「鳥取東映シネマ」に改称し、やがて東映を離れてフェイドインの経営となった。
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2008年11月1日と2日、鳥取市唯一の映画館「鳥取シネマ」が音楽ライブと映画を組み合わせたイベントを初開催する。2006年10月末に別地点の「シネマスポットフェイドイン」を閉館させ、11月3日に「鳥取東映シネマ」を改称して鳥取シネマを開館させた。『デトロイト・メタル・シティ』の上映に合わせて、上映の合間に地元ロックバンドのRENEGADERと玄翁のライブが行われる。
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2012年11月10日、鳥取市栄町の「鳥取シネマ」で漫画家の谷口ジローの座談会「世界から見た谷口ジロー」が開催された。谷口ジローは鳥取市出身。米子市で開催されている国際漫画サミットに合わせて開催された。
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2020年6月20日、鳥取市栄町の映画館「鳥取シネマ」が約2か月ぶりに営業を再開した。6月25日までは『パラサイト』『犬鳴村』『スーパー戦隊MOVIEパーティー』を上映し、6月26日からは『風の谷のナウシカ』などのジブリ作品を上映する。新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、4月20日から自主的に休館していた。
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2020年10月30日、鳥取市唯一の映画館「鳥取シネマ」でアニメ映画『鬼滅の刃』の上映が開始される。公開初日から倉吉市の「倉吉シネマエポック」と日吉津町の「MOVIX日吉津」では上映しているが、鳥取シネマでは上映されていなかった。これによって鳥取県内の3映画館すべてで同作が鑑賞できるようになった。
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2021年1月にWeb OYA-bunko(大宅壮一文庫)で検索したが有意な言及は発見できず。