所在地 : 愛知県春日井市六軒屋町字東丘22 春日井西武(1983年・1984年・1985年・1988年・1990年・1992年・1995年)、愛知県春日井市六軒屋町字東丘22 ザ・モール春日井(2000年)
開館年 : 1981年? 1982年?
閉館年 : 2001年3月4日
1980年・1982年の映画館名簿には掲載されていない。1983年・1984年・1985年の映画館名簿では「西武春日井Pit」。1984年の映画館名簿では経営会社が西友ストア、156台収容、邦画・洋画を上映。1988年・1990年・1992年の映画館名簿では「春日井西武ドライブインシアター」。1988年の映画館名簿では経営会社が西友、155台収容、邦画・洋画を上映。1992年の映画館名簿では経営会社が西友、130台収容、邦画・洋画を上映。1995年・2000年の映画館名簿では「ザ・モール春日井ドライブインシアター」。2000年の映画館名簿では経営会社が東京テアトル、130台収容、邦画・洋画を上映。2002年・2005年の映画館名簿には掲載されていない。愛知県初・東海3県初のドライブインシアター。最寄駅はJR中央本線春日井駅。
1987年11月上旬、愛知郡日進町の愛知トヨタ自動車の新型店舗「ツインカム」にドライブインシアターが併設される。東海3県では1981年開設の春日井西武に次いで2例目。春日井西武のドライブインシアターは年中無休であり、日曜・祝日には約100台、平日には約50代、年間約18,000台を集めている。
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1984年1月時点で、春日井市の春日井西武にパーク・イン・シアターが登場してから約1年半となる。車内にいながら映画を鑑賞できる。全国で5か所目であり、東海三県では初のパーク・イン・シアターだった。営業実績はまずまずであり、関係者は商業ベースにも乗れそうと喜ぶ。縦8メートル×横12メートルのスクリーンを設け、100m離れたバスの中から映写。利用者は車内のラジオで音声を聞く。駐車台数は150台まで。車ごと家族で楽しめるのが売りであるが、天候に左右されるのが弱みであり、雨天日はワイパーを動かしながら鑑賞しなければいけない。これまでの入場台数は計34,000台。平日には30-40台、日曜祝日には100-150台が訪れる。春日井市民は約半数であり、名古屋市北部や多治見市などからの観客が多い。ショッピング帰りの家族連れを期待する春日井西武に反して、観客の8割は若いカップルであり、インターチェンジが近いことからデートに使われている。松竹の封切り映画と洋画を上映している。正月と盆には『男はつらいよ』シリーズが人気を集め、『E.T.』はほぼ毎日満車となる人気だった。春休みやクリスマスシーズンにはディズニー作品を上映した。入場料は1台1500円であり、2人以上の場合は1台につき3000円。(※この記事では一貫してパーク・イン・シアター表記であり、ドライブイン・シアターという表記は用いられていない)
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1992年10月現在の全国のドライブイン・シアターは以下の通り。「新さっぽろPIT1、同2」(北海道札幌市)、「ムービックス太田」(群馬県太田市)、「鹿沼モナミ ドライブイン・シアター」(栃木県鹿沼市)、「こてさし ドライブイン・シアター」(埼玉県所沢市)、「ジャスコ ドライブイン・シアター」(千葉県野田市)、「ムービックスららぽーと」(千葉県船橋市)、「ムービックス多摩」(東京都多摩市)、「ムービックス軽井沢」(長野県軽井沢町 ※夏季のみ)、「金沢セイモア ドライブイン・シアター」(石川県石川郡河内村 ※夏季のみ)、「ツインカムくるま座」(愛知県愛知郡日進町)、「ザ・モール春日井」(愛知県春日井市)、「スターダスト千里、同2」(大阪府吹田市)、「ゴールドタワー・ドライブイン・シアター」(香川県綾歌郡宇多津町)。このほかに埼玉県入間郡三芳町でも「町おこし事業」として不定期にドライブイン・シアターを開催している。
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千種区の名古屋三越星ヶ丘店の9階にある「三越映画劇場」は主婦や家族連れの人気を集めている。68席の小劇場だが、灰色のじゅうたん、ベージュ色の壁面と天井、こげ茶色の椅子などの内装は豪華。他館でロードショー公開された作品の中から、ファッション性の高い欧米の作品を上映している。料金は1本立て1000円と手頃。地下鉄駅の直上にある立地面の良さから、愛知県外からも観客が訪れている。
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2001年3月4日をもって、東京テアトルが経営する「春日井ドライブインシアター」が閉館した。
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2001年3月4日の『中日新聞』の映画上映案内。「THE MALL春日井」は「※3月4日で閉館致します」とあり『アンブレイカブル』と『クリムゾン・リバー』を上映。
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