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京都市の映画館

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* 京都市中心部
** 中京区
*** 京都市の映画館
『京都写真館 なつかしの昭和20〜40年代』には、千本日活、山科映画劇場、京宝会館、美松劇場の写真が掲載されている。((白幡洋三郎（監修）『京都写真館 なつかしの昭和20〜40年代』淡交社、2010年、pp.216-217))

*** 三友劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1930年以後1936年以前
1930年の映画館名簿では「三友劇場」。1936年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 歌舞伎座
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1930年以後1936年以前
1930年の映画館名簿では「歌舞伎座」。1936年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 朱雀館
所在地 : 京都府京都市中京区三条千本西入（1936年）、京都府京都市中京区壬生中川町（1941年）
開館年 : 1930年以後1936年以前
閉館年 : 1941年以後1943年以前
1930年の映画館名簿には掲載されていない。1936年・1941年の映画館名簿では「朱雀館」。1943年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 新富座
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年・1941年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1931年以後1943年以前
1930年・1936年・1941年の映画館名簿では「新富座」。1943年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 階上映画館
所在地 : 京都府京都市中京区河原町（1941年）、京都府京都市中京区河原町三条（1943年）
開館年 : 1936年以後1941年以前
閉館年 : 1943年以後1947年以前
1936年の映画館名簿には掲載されていない。1941年・1943年の映画館名簿では「階上映画館」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

*** ニュース映画館/京都ニュース映画館
所在地 : 京都府京都市中京区河原町三条下ル（1941年）、京都府京都市中京区河原町三条（1943年）
開館年 : 1936年以後1941年以前
閉館年 : 1943年以後1947年以前
1936年の映画館名簿には掲載されていない。1941年の映画館名簿では「ニュース映画館」。1943年の映画館名簿では「京都ニュース映画館」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 花月ニュース劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1941年・1943年）
開館年 : 1936年以後1941年以前
閉館年 : 1943年以後1947年以前
1936年の映画館名簿には掲載されていない。1941年・1943年の映画館名簿では「花月ニュース劇場」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 帝国館
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年・1941年・1943年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1943年以後1947年以前
1930年・1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「帝国館」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 中央館/中央映画劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年・1941年・1943年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1943年以後1947年以前
1930年・1936年の映画館名簿では「中央館」。1941年・1943年の映画館名簿では「中央映画劇場」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 三条映画劇場/三条館(旧)
所在地 : 京都府京都市中京区三条通朱雀（1930年）、京都府京都市中京区三条通千本東（1936年）、京都府京都市中京区三条壬生朱雀町（1941年）、京都府京都市中京区三条東入ル（1943年）、京都府京都市中京区千本三条東入ル（1947年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1947年以後1949年以前
1930年・1936年の映画館名簿では「三条館」。1941年の映画館名簿では「三条映画劇場」。1943年・1947年の映画館名簿では「三条館」。1949年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 烏丸松竹/烏丸映画劇場
所在地 : 京都府京都市中京区烏丸四条上ル（1947年）、京都府京都市中京区烏丸通四条上ル（1949年）、京都府京都市中京区烏丸四条上ル（1950年）
開館年 : 1943年以後1947年以前
閉館年 : 1950年以後1953年以前
1943年の映画館名簿には掲載されていない。1947年の映画館名簿では「烏丸松竹」。1949年・1950年の映画館名簿では「烏丸映画劇場」。1953年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 京極大映
所在地 : 京都府京都市中京区新京極仲之町538（1950年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町（1953年）
開館年 : 1949年頃
閉館年 : 1954年
1949年の映画館名簿には掲載されていない。1950年・1953年の映画館名簿では「京極大映」。1955年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 三条大映(旧)/三条興映/三条興映映画劇場/三条東映/三条館(新)
所在地 : 京都府京都市中京区三条通（1949年）、京都府京都市中京区三条通壬生朱雀町1（1950年）、京都府京都市中京区壬生朱雀町1（1953年・1955年）、京都府京都市中京区壬生朱雀1-2（1958年・1960年・1961年）
開館年 : 1920年10月
閉館年 : 1961年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1920年10月開館。1949年・1950年の映画館名簿では「三条大映」。1953年の映画館名簿では「三条興映」。1955年の映画館名簿では「三条興映映画劇場」。1958年・1960年の映画館名簿では「三条東映」。1959年の京都市全商工住宅案内図帳では「三条東映」。1961年の映画館名簿では「三条館」。1962年の映画館名簿には掲載されていない。三条通り商店街の西端。跡地は食品スーパー「フレスコ三条店」。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 文化映画劇場
所在地 : 京都府京都市中京区河原町蛸薬師（1943年）、京都府京都市中京区河原町蛸薬師上ル（1947年）、京都府京都市中京区河原町通蛸薬師（1949年）、京都府京都市中京区河原町蛸薬師上ル（1950年）、京都府京都市中京区河原町通蛸薬師上ル奈良屋町（1953年・1955年）、京都府京都市中京区河原町通蛸薬師上ル（1958年）、京都府京都市中京区河原町蛸薬師上ル（1960年）
開館年 : 1937年7月
閉館年 : 1961年4月16日
『全国映画館総覧 1955』によると1937年7月開館。1943年・1947年・1949年・1950年・1953年・1955年・1958年・1960年の映画館名簿では「文化映画劇場」。1959年の住宅地図では「文化映画劇場」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1963年の住宅地図では跡地に「パチンコ文映センター」。跡地は2020年10月31日開業の「ホテルミュッセ京都四条河原町名鉄」。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1959年11月8日、京都市中京区河原町蛸薬師の「文化映画劇場」は日活封切館に転向した。経営は千土地興行。((「映画館」『キネマ旬報』1959年12月1日、247号))

1960年4月15日、京都市中京区河原町蛸薬師の「文化映画劇場」は洋画上映館に転向した。経営は千土地興行。支配人は馬場宏育。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1960年5月1日、258号))

1961年4月16日をもって、京都市中京区河原町蛸薬師上ルの洋画館「文化映画劇場」が閉館した。経営は千土地。6月からパチンコ店に転向する。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1961年5月15日、285号))

*** 東宝花月劇場/花月劇場/京都花月劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極三条下ル東側町（1949年）、京都府京都市中京区新京極東側町（1950年）、京都府京都市中京区新京極錦小路上ル東側町520-1（1953年）、京都府京都市中京区新京極錦小路上ル東側町530-1（1955年）、京都府京都市中京区新京極錦小路上ル（1960年）
開館年 : 1936年9月（劇場）、1946年（映画館）
閉館年 : 1962年（映画館）、1987年（劇場）
Wikipedia : [[京都花月劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%8A%B1%E6%9C%88%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
『全国映画館総覧 1955』によると1936年9月開館。1949年の映画館名簿では「花月劇場」。1950年の映画館名簿では「東宝花月劇場」。1953年・1955年の映画館名簿では「花月劇場」。1958年・1960年の映画館名簿では「京都花月劇場」。1959年・1963年の住宅地図では「花月劇場」。1962年に映画館から劇場に転換。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1968年の住宅地図では「京都花月劇場」。1977年の住宅地図では跡地に「お笑い演芸場京都花月劇場」。跡地は「アニメイト京都」などが入る「京都吉本ビルパッサージオ」。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1976年の京都市にあった「京都花月劇場」の写真あり。演芸場として開館し、一時期は映画館として使用された。1962年に再び演芸場に転換され、演芸の興行、吉本新喜劇の舞台中継などが行われた。建物の老朽化などによって、演芸の興行はなんばグランド花月に統合され、1987年に閉館した。2016年現在の跡地には、吉本興業が経営する商業ビルのパッサージオが建っている。((『写真アルバム 京都市の昭和』いき出版、2016年、p.118))

*** 壬生銀映/ミブ・ゴールド劇場/京都ゴールド劇場
所在地 : 京都府京都市中京区壬生下溝町33-7（1958年）、京都府京都市中京区壬生下溝町33-1（1960年）、京都府京都市中京区壬生下溝町33（1963年・1966年）
開館年 : 1957年頃
閉館年 : 1966年頃
1957年の映画館名簿には掲載されていない。1958年・1960年の映画館名簿では「壬生銀映」。1959年の京都市全商工住宅案内図帳では「ミブ銀映」。1963年の映画館名簿では「ミブ・ゴールド劇場」。1966年の映画館名簿では「京都ゴールド劇場」。1967年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 壬生館/壬生東映
所在地 : 京都府京都市中京区仏光寺通千本（1930年）、京都府京都市中京区仏光寺通壬生松島町（1936年）、京都府京都市中京区中新道仏光寺東入（1941年）、京都府京都市中京区壬生松原町（1943年・1947年・1949年）、京都府京都市中京区壬生松原町54（1950年）、京都府京都市中京区壬生松原町54-31（1953年）、京都府京都市中京区壬生町松原町54（1955年）、京都府京都市中京区壬生松原町54（1963年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1966年頃
『全国映画館総覧 1955』には開館年が掲載されていない。1930年・1936年・1941年・1943年・1947年・1949年・1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「壬生館」。1960年・1963年・1966年の映画館名簿では「壬生東映」。1959年の京都市全商工住宅案内図帳では「壬生東映」。1967年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 京洛映劇/京洛劇場/京都京洛劇場/京極京洛劇場
所在地 : 京都府京都市中京区河原町六角（1943年）、京都府京都市中京区河原町六角下ル（1947年）、京都府京都市中京区新京極六角東入ル松ケ枝町458（1955年）、京都府京都市中京区六角通新京極東入松枝町458（1966年・1967年）
開館年 : 1939年、1953年12月
閉館年 : 1967年
Wikipedia : [[京洛劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E6%B4%9B%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
『全国映画館総覧 1955』によると1953年12月開館。1943年・1947年の映画館名簿では「京洛映画劇場」。1949年・1950年・1953年の映画館名簿には掲載されていない。1958年に演芸場に改装。1960年の映画館名簿では「京洛映劇」。1959年・1963年の住宅地図では「京洛劇場」。1963年の映画館名簿では「京洛劇場」。1966年の映画館名簿では「京都京洛劇場」。1967年の映画館名簿では「京極京洛劇場」。1968年の映画館名簿には掲載されていない。1977年の住宅地図では跡地に「ヒルサロマンゴーミニミニサロン」。跡地は「ホテルビスタプレミオ京都河原町通」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

*** ワールド劇場/京都ワールド劇場
所在地 : 京都府京都市中京区西ノ京円町57（1959年・1960年）、京都府京都市中京区西ノ京町57（1963年）、京都府京都市中京区西の京円町57（1966年・1967年）
開館年 : 1958年頃
閉館年 : 1967年頃
1958年の映画館名簿には掲載されていない。1959年の京都市全商工住宅案内図帳では「ワールド劇場」。1959年・1960年・1963年の映画館名簿では「ワールド劇場」。1966年・1967年の映画館名簿では「京都ワールド劇場」。1968年の映画館名簿には掲載されていない。跡地はパチンコ店「プレイランドキング円町店」。最寄駅はJR嵯峨野線円町駅。

*** 丸太町田園劇場/田園東映/丸太町田園東映田園東映/丸太町田園東映
所在地 : 京都府京都市中京区油小路丸太町下ル（1963年）、京都府京都市中京区油小路丸太町（1967年・1968年）
開館年 : 1957年頃
閉館年 : 1968年頃
1957年の映画館名簿には掲載されていない。1958年の映画館名簿では「丸太町田園劇場」。1959年の京都市全商工住宅案内図帳では「田園劇場」。1960年の映画館名簿では「田園東映」。1963年・1966年・1967年・1968年の映画館名簿では「丸太町田園東映」。1968年の映画館名簿では経営者が富田ヨシ、支配人が小野和雄、木造1階冷暖房付、定員280、洋画を上映。1969年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「京都信用金庫丸太町支店」南80mのホテル「KAYA京都二条城」。最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅。

*** 三条大映(新)/三条大映劇場/京都三条大映劇場
所在地 : 京都府京都市中京区神前苑通姉小路通下ル69（1958年）、京都府京都市中京区三条通大宮西入ル（1963年）、京都府京都市中京区神前苑通姉小路下ル瓦師町69（1966年・1969年）
開館年 : 1955年11月26日
閉館年 : 1968年11月
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1958年の映画館名簿では「三条大映劇場」。1960年の映画館名簿には掲載されていない。1963年の映画館名簿では「三条大映劇場」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1959年の京都市全商工住宅案内図帳では「三条大映」。1966年・1969年の映画館名簿では「京都三条大映劇場」。1973年の映画館名簿には掲載されていない。跡地はスーパーマーケット「西友三条店」。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

1955年11月26日正午、京都市中京区三条通神泉苑角の「三条大映劇場」が落成披露式を行った。鉄筋造3階建て、椅子席716。支配人は吉田栄一。((「映画館」『キネマ旬報』1956年1月15日号、137号))

1968年11月、京都市の「三条大映」が閉館して売却された。12月には新潟市の「新潟大映」が改築のために閉館し、大映の直営館は2館減少して36館となった。((「興行界」『映画年鑑 1970年版』時事通信社、1970年))

*** 京都コマ劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極六角下ル中筋町213（1969年）、京都府京都市中京区新京極六角下ル中筋町488（1970年）
開館年 : 1959年頃
閉館年 : 1970年頃
1959年の映画館名簿には掲載されていない。1959年の住宅地図では「京都コマ劇場」。1960年・1963年・1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「京都コマ劇場」。1963年の住宅地図では「コマ劇場」。1968年の住宅地図では「京都コマ劇場」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。跡地はアパレル店「ステューシー京都」などが入る「大山ビル」。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

*** 田園シネマ
所在地 : 京都府京都市中京区河原町通三条下ル（1957年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル大黒町（1969年・1970年）
開館年 : 1956年3月15日
閉館年 : 1970年頃
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1957年・1960年・1963年・1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「田園シネマ」。1963年・1968年の住宅地図では「田園シネマ」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は2020年閉店のライブハウス「河原町VOX」が入る「VOXビル」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1956年3月15日、京都市河原町三条南角に「田園シネマ」が開館した。鉄筋コンクリート造3階建てであり、1階と地下は音楽喫茶。定員は600人。系統は洋画自由選択制、2本立ての75円劇場。「田園ニュース劇場」の姉妹館。((「映画館」『キネマ旬報』1956年5月上旬号、145号))

*** 日本座映劇/日本座映画劇場/三条日劇/京都三条日劇
所在地 : 京都府京都市中京区三条大宮西入（1930年）、京都府京都市中京区西ノ京池ノ内町29（1955年・1958年）、京都府京都市中京区池の内町30（1960年）、京都府京都市中京区西ノ京池の内町30（1969年・1970年）
開館年 : 1907年
閉館年 : 1970年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1907年開館。1930年の映画館名簿では「日本座」。1955年の映画館名簿では「日本座映画劇場」。1958年の映画館名簿では「日本座映劇」。1960年の映画館名簿では「日本座映画劇場」。1963年の映画館名簿では「三条日劇」。1959年の京都市全商工住宅案内図帳では「日劇」。1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「京都三条日劇」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「西友三条店」北西80mの民家数軒。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 京都日活/京都日活館/京都日活映画劇場/京都日活劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1947年）、所在地を判読できず（1949年）、京都府京都市中京区新京極（1950年）、京都府京都市中京区新京極錦小路上ル東側町522（1953年）、京都府京都市中京区新京極錦小路上ル東側町532（1955年）、京都府京都市中京区新京極錦小路上ル東側町530（1969年・1970年・1971年）
開館年 : 1934年7月
閉館年 : 1971年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1934年7月開館。1947年の映画館名簿では「京都日活」。1949年の映画館名簿では「京都日活映画劇場」。1950年の映画館名簿では「京都日活館」。1953年・1955年・1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「京都日活映画劇場」。1959年・1963年・1968年の住宅地図では「京都日活」。1966年・1969年・1970年・1971年の映画館名簿では「京都日活劇場」。1972年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「サンドラッグ京都錦店」などが入る「ダイアモンドビル」。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

*** エムパイヤニュース館/エンパイヤニュース館/エンパイヤ名画劇場
所在地 : 京都府京都市中京区御池寺前角（1955年）、京都府京都市中京区寺田御池下本能寺前町（1969年・1970年）、京都府京都市中京区寺町御池角本能寺前町（1971年・1972年）
開館年 : 1953年4月20日
閉館年 : 1972年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1953年4月開館。1953年の映画館名簿には掲載されていない。1955年の映画館名簿では「エムパイヤ・ニュース館」。1960年の映画館名簿では「エンパイア名画劇場」。1963年の住宅地図では「御池ビル エムパイヤ名画劇場」。1963年・1966年・1969年・1970年・1971年・1972年の映画館名簿では「エンパイヤ名画劇場」。1966年の京都市全商工住宅案内図帳では「御池ビル エンパイヤ名画劇場」。1968年の住宅地図では「御池ビル エンパイヤ名画劇場」。1973年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「京都中央信用金庫御池支店」が入る「中信御池ビル」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1953年4月20日、京都市中京区御池通寺町角の「エンパイヤ・ニュース館」が開館し、各社ニュース6本とディズニー天然色漫画を上映した。経営は京都新聞事業会社。((「興行街」『キネマ旬報』1953年5月15日号、64号))

*** 京劇名画座
所在地 : 京都府京都市中京区河原町通三条下ル（1958年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル（1960年・1963年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル大黒町（1966年・1969年・1970年）
開館年 : 1957年頃
閉館年 : 1970年頃
1957年の映画館名簿には掲載されていない。1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「京劇名画座」。1963年・1968年の住宅地図では「京劇名画座」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。1977年の住宅地図では跡地に京劇駐車場。跡地は「クロスホテル京都」建物東側。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

*** 朝日会館/京都朝日会館
所在地 : 京都府京都市中京区河原町三条（1943年）、京都府京都市中京区河原町三条上ル（1947年・1949年・1950年）、京都府京都市中京区河原町三条上ル恵比須町（1953年・1955年）、京都府京都市中京区河原町通三条上ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区河原町三条上ル恵比須町437（1966年・1969年・1970年・1971年・1972年）
開館年 : 1935年4月、1943年4月
閉館年 : 1972年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1943年4月開館。1943年・1947年の映画館名簿では「朝日会館」。1949年の映画館名簿では「京都朝日会館」。1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「朝日会館」。1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1970年・1971年・1972年の映画館名簿では「京都朝日会館」。1970年の映画館名簿では経営者が朝日ビルディング、支配人が大田幸七、鉄筋造4階冷暖房付、定員801、洋画を上映。1973年の映画館名簿には掲載されていない。

1962年5月20日、京都市の緑系「京都朝日会館」がアートシアターに転向する。発足はポーランド映画『尼僧ヨアンナ』。椅子席916。京阪神のアートシアターは京都朝日会館、大阪市の「北野シネマ」、神戸市の「スカイシネマ」の3館となる。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1962年5月1日、310号))

1935年4月、京都市の河原町三条に朝日ビルが開館した。地上6階・地下1階、鉄筋コンクリート造、延床面積1400坪。東郷青児が原画を描いた大壁画「平和と団結」が京都市民や観光客の度肝を抜いた。洋画の朝日会館が入っていた。1952年11月、壁画は東郷の画に取り替えられた。朝日ビルの隣には天主教会があったが、1963年には愛知県犬山市の博物館明治村に移築された。朝日ビルは御池柳馬場に移転し、朝日ビルと天主教会の跡地には地上10階建てのロイヤルホテルが建った。((田中泰彦『京の街並み』京を語る会、1972年、p.39))

1939年頃の京都市の三条河原町にあった「朝日会館」の写真あり。1935年に竣工した7階建て複合ビルであり、大阪朝日新聞社京都支局などが入っていた。現代美術作家による壁画があったが、戦後には東郷青児の壁画に替えられた。2008年現在の跡地には、1972年に竣工した朝日会館が建っている。地上9階・地下2階建て。朝日新聞社は入っておらず、映画館も閉館した。((白幡洋三郎（監修）『保存版 京都市今昔写真集』樹林舎、2008年、p.48))

*** 新京極阪井座/新京極歌舞伎座/松竹京映(旧)
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1943年・1947年）、出典が不鮮明で判読できず（1949年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル（1950年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町557（1953年・1955年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル558（1966年・1969年）
開館年 : 1895年以前、1936年8月（建て替え）
閉館年 : 1970年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1936年8月開館。1895年以前に芝居小屋として開館。1900年に建物を新築して新京極歌舞伎座が開館。1934年に新京極歌舞伎座が映画館に転換。1936年に建物を新築して松竹京映が開館。1943年・1947年・1949年・1950年の映画館名簿では「京極映画劇場」。1953年・1955年・1958年・1960年の映画館名簿では「SY京映」。1959年の住宅地図では「SY京映」。1963年の住宅地図では「京映松竹」。1963年・1966年・1969年の映画館名簿では「松竹京映」。1968年の住宅地図では「松竹京映」。跡地はホテル「東急ステイ京都阪井座」が入る「京都松竹阪井座ビル」。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1895年には大谷竹次郎が父の代理で「新京極阪井座」の興行主となり、1899年には正式に興行主となった。老朽化した阪井座を取り壊し、1900年には跡地に花見小路の祇園館を移築して「歌舞伎座」として開館させた。1934年には歌舞伎座が映画館に転換した。1936年には歌舞伎座を建て替え、新築した「松竹京映」が開館した。(([[新京極地区>>https://www.shochiku.co.jp/city/shochiku/kansai/]] 松竹))

*** パテー館/マキノシネマ/東活倶楽部/朝日倶楽部/国際映画劇場/京極日活/京極弥生座
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年・1941年・1943年・1947年）、京都府京都市中京区新京極六角下ル（1950年）、京都府京都市中京区新京極六角下ル中筋町490（1953年・1955年）、京都府京都市中京区新京極六角下ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区新京極六角下ル中筋町310（1966年・1969年）
開館年 : 1911年6月
閉館年 : 1972年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1911年6月開館。1930年の映画館名簿では「マキノシネマ」。1936年の映画館名簿では「朝日倶楽部」。1941年・1943年の映画館名簿では「国際映画劇場」。1947年の映画館名簿では「京極日活」。1950年の映画館名簿では「京極日活映画劇場」。1953年・1955年の映画館名簿では「京極日活館」。1959年・1963年の住宅地図では「弥生座」。1958年・1960年・1963年・1966年・1969年の映画館名簿では「京極弥生座」。1968年の住宅地図では「弥生座」。跡地は「京極72ビル」（京極セブンツービル）。

1960年3月第1週、京都市中京区新京極六角下ルの洋画上映館「京極弥生座」が新東宝封切館に転向した。経営は逢坂興業。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1960年4月1日、256号))

*** 京都劇場
所在地 : 京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町71（1955年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル大黒町（1969年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル大黒町87（1973年・1980年）
開館年 : 1950年12月
閉館年 : 1989年10月
『全国映画館総覧 1955』によると1950年12月開館。1953年・1955年・1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1973年・1976年・1980年・1985年の映画館名簿では「京都劇場」。1959年の住宅地図では「京都劇場・京都名画座」（※建物が分かれている描き方ではない）。1963年・1968年の住宅地図では「京都劇場」。1977年の住宅地図では「京劇会館 1階東映映画封切場京劇」。1990年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「クロスホテル京都」建物西側・中央部。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1989年10月13日の『京都新聞』夕刊には「京劇」が10月限りで閉館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「『京劇』今月限りで閉館 ビデオに押され30年の銀幕『完』」『京都新聞』1989年10月13日夕刊))

*** コマ ゴールド劇場/京都コマ ゴールド劇場/京都コマ ゴールド
所在地 : 京都府京都市中京区新町通錦小路下ル藤岡町515（1990年）
開館年 : 1973年頃
閉館年 : 1990年9月
1973年の映画館名簿には掲載されていない。1973年の京都市新家屋精密地図では「コマゴールド劇場」。1974年の映画館名簿では「コマ・ゴールド劇場」。1975年・1977年・1980年の映画館名簿では「京都コマ・ゴールド劇場」。1985年・1990年の映画館名簿では「京都コマ・ゴールド」。1995年の映画館名簿には掲載されていない。四条大宮付近。

1990年9月29日の『京都新聞』には「京都コマ・ゴールド劇場」が閉館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「京都コマ・ゴールド劇場閉館」『京都新聞』1990年9月29日))

1973年4月の『キネマ旬報』「われらの映画館 31回 京都コマ・ゴールド劇場」が掲載された。現物は未確認。((「われらの映画館 31回 京都コマ・ゴールド劇場」『キネマ旬報』1973年4月、第603号))

*** キネマ倶楽部/菊水映画劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年・1941年・1943年・1947年）、京都府京都市中京区新京極蛸薬師上ル（1949年）、京都府京都市中京区新京極（1950年）、京都府京都市中京区新京極蛸薬師上ル中筋町497（1953年・1955年・1990年・1995年）
開館年 : 1877年、1911年
閉館年 : 1995年2月26日
『全国映画館総覧 1955』によると1911年開館。1930年・1936年・1941年の映画館名簿では「キネマ倶楽部」。1943年・1947年・1949年・1950年・1953年・1955年・1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「菊水映画劇場」。1959年の住宅地図では「菊水映画劇場」。1963年・1968年・1977年の住宅地図では「菊映」。1966年・1969年の映画館名簿では「京都菊水映画劇場」。1966年の映画館名簿では経営者が菊水キネマ、支配人が河野美記、木造2階冷暖房付、定員400、大映・東映・日活を上映。1973年・1976年・1980年・1985年・1990年・1995年の映画館名簿では「菊水映画劇場」。1982年の映画館名簿では経営会社が菊水キネマ商会、経営者が宇治吉雅、支配人が石井吉雅、木造1階、400席、邦画を上映。1995年の映画館名簿では経営会社が菊水キネマ商会、経営者が宇治吉雅、支配人が石川裕也、木造1階、400席、洋画ロードショーを上映。1996年の映画館名簿には掲載されていない。「菊映」とも。跡地は「ABCマートグランドステージ新京極店」。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1942年5月14日、京都市の新京極蛸薬師上ルにあった「キネマクラブ」は「菊水映画劇場」（菊映）に改称した。「福井座」、「布袋座」（1900年11月）、「朝日座」（1904年）、「みかど館」（1911年4月）、「天活倶楽部」（1916年1月）、「キネマクラブ」、菊水映画劇場と改称している。((田中泰彦『京の街並み』京を語る会、1972年、p.36))

昭和初期の映画館の大半は既存の芝居小屋を改造したものだったが、専用映画館として新築されたものとしては、1928年竣工の「八千代館」、1935年竣工の「京都宝塚劇場」、1934年竣工の「帝国館」、1935年竣工の「京都松竹座」、昭和初期竣工の「菊水映画劇場」などがある。2006年現在でも八千代館と京都宝塚劇場の建物は現存する。((『京都市の近代化遺産 近代建築編』京都市文化市民局文化財保護課、2006年、p.160))

1995年2月26日の『京都新聞』には「菊映」がこの日限りで閉館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「新京極『菊映』きょう閉館 また消える映画の灯」『京都新聞』1995年4月26日))

1995年2月27日から、京都市・新京極の映画館「菊水映画劇場」が休館する。1995年1月の阪神大震災で、大正時代の煉瓦造の建物の屋根や壁に被害を受けたため。最悪の場合は閉館する。1877年に芝居小屋の「福の家」として開館し、1887年には「福井座」、1900年には「布袋座」、1903年には「朝日座」と改称しながら演劇を上演していた。1911年に「ミカド館」に改称して映画の上映を始め、その後は「天活倶楽部」、「キネマ倶楽部」に改称、1941年に「菊水映画劇場」となった。1945年11月の『けんかとび』は1週間で36,000人、1947年8月の『ターザンの逆襲』は1週間で58,000人以上が入ったという。((「阪神大震災で傷み激しく休館 新京極の老舗映画館『菊映』」『朝日新聞』1995年2月26日))

1995年2月26日を最後に、京都市中京区新京極通の映画館「菊映」が休館する。支配人も詳しい事情を知らないという。1941年には「キネマ倶楽部」を引き継いで「菊水映画劇場」が開館し、戦後には菊映に改称した。1947年の『ターザンの逆襲』は1週間で58,333人を動員した。((「新京極通の映画館『菊映』が27日から休館 再開のめど立たず」『毎日新聞』1995年2月26日))

*** 大映京都座/京都座/京都ロキシー
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1936年・1941年・1943年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル（1949年）、京都府京都市中京区新京極（1950年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400（1953年・1955年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400（1978年・1980年・1985年・1990年・1995年）
開館年 : 1910年9月、1976年頃（京都ロキシー）
閉館年 : 1999年9月26日
『全国映画館総覧 1955』によると1910年9月開館。1900年に弁天座が開館。1933年12月に京都座に改称。1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「京都座」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。1949年・1950年・1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「京都座」。1959年の住宅地図では「京都座」。1960年の映画館名簿では「大映京都座」。1963年の映画館名簿では「京都座」。1963年京都座閉館してやがてボウリング場に転換。1963年の住宅地図では跡地に空白。1966年・1969年・1973年・1976年の映画館名簿には掲載されていない。1977年の住宅地図では「サンバードヤングプラザ 3階 京都ロキシー（名画劇場）」。1978年・1980年・1985年・1990年・1995年の映画館名簿では「京都ロキシー」。2000年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は2001年11月23日開館の「MOVIX京都北館」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1933年11月7日と戦後の「京都座」の写真あり。1911年5月、東京から尾上梅幸一座を迎えてこけら落とし公演が行われた。1913年に松竹が買収し、市川猿之助一座が初興行だった。1933年12月に改築し、1936年10月に映画館となった。1940年12月31日、松竹映画の京都における封切館となり、田中絹代の全盛期の作品はほとんど京都座で上映された。1963年3月9日に閉館し、跡地は長崎屋となった。((田中泰彦『京の街並み』京を語る会、1972年、p.33))

1963年4月、松竹直営館「京都座」が取り壊された。跡地に新築される建物には貸店舗とボウリング場が設けられる予定である。((『映画年鑑 1964年版』時事通信社、1964年))

1964年2月下旬、松竹が経営していた旧京都座を改築してボウリング場の京都松竹ホールが開業する予定。地下1階・地上4階建て。総坪数1500坪。総工費3億3000万円。地下1階と地上2階は長崎屋京都店、3階と4階はボウリング場。((『映画年鑑 1964年版』時事通信社、1964年))

1999年9月26日、「京都ロキシー」が閉館した。((『松竹百十年史』松竹、2006年))

*** 松竹座/京都松竹座
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町（1941年）、京都府京都市中京区新京極（1943年・1947年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル横之町（1949年）、京都府京都市中京区新京極（1950年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町415（1953年・1955年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル（1958年・1963年）、京都府京都市中京区新京極通三条下ル（1966年・1969年）、京都府京都市中京区新京極通三条下ル桜之町415（1973年・1975年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町415（1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年）
開館年 : 1924年12月31日
閉館年 : 2001年11月30日
『全国映画館総覧 1955』によると1924年6月開館。1930年・1936年・1941年・1943年・1947年の映画館名簿では「松竹座」。1949年・1950年の映画館名簿では「京都松竹座」。1953年・1955年の映画館名簿では「松竹座」。1958年・1963年・1966年・1969年・1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年の映画館名簿では「京都松竹座」。1959年・1963年・1968年の住宅地図では「松竹座」。1977年の住宅地図では「京都松竹座」。2002年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は2005年4月開館の「MOVIX京都南館」。後継館は2001年11月23日開館の「MOVIX京都北館」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1924年に京都市の「明治座」が全焼した後、1925年には洋画館として「松竹座」が新築された。戦後には『君の名は』などの邦画、『エデンの東』をはじめとする様々な洋画が上映された。((田中泰彦『京の街並み』京を語る会、1972年、p.35))

1961年4月1日、京都市中京区新京極三条下ルの松竹直営館「松竹座」が京都市初の70ミリ劇場となった。オープニングは『カンカン』。スクリーンは縦8メートル×横16メートル。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1961年5月15日、285号))

1961年11月21日から一週間、京都市の「京都松竹座」で『人間の条件』全6部が上映される。連日11時開場、終了は18時。軽食堂を特設し、また入場後の外出の便宜も図る。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1962年1月1日、302号))

昭和初期の映画館の大半は既存の芝居小屋を改造したものだったが、専用映画館として新築されたものとしては、1928年竣工の「八千代館」、1935年竣工の「京都宝塚劇場」、1934年竣工の「帝国館」、1935年竣工の「京都松竹座」、昭和初期竣工の「菊水映画劇場」などがある。2006年現在でも八千代館と京都宝塚劇場の建物は現存する。((『京都市の近代化遺産 近代建築編』京都市文化市民局文化財保護課、2006年、p.160))

2001年11月4日の『産経新聞』大阪版には「京都松竹座」が11月末をもって閉館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「京都松竹座名作届け77年 今月末で閉館 惜しまれてエンドロール ファン『思い出が・・・』」『産経新聞』大阪版、2001年11月4日))

2001年11月末、京都市中京区の新京極にある映画館「京都松竹座」が閉館する。京都松竹座は現存する全国最古の松竹系映画館であるが、複合映画館の「MOVIX京都」が開館することで閉館が決定した。座席数は885席。11月23日から「さよならフェスティバル」と称して『ベン・ハー』、『カサブランカ』、『風と共に去りぬ』、『砂の器』を上映する。京都松竹座は1925年1月1日に開館した。1931年には字幕スーパー第1作『モロッコ』を上映した。1940年にはベルリン五輪を記録した『民族の祭典』がヒットした。1951年には日本初のカラー作品『カルメン故郷に帰る』を上映した。1982年の『E.T.』は98日間で26万7800人もの観客を集めた。近年には壁面の劣化で音響効果が低下するなどしていた。((「『カサブランカ』『風と共に去りぬ』… 名画で振り返る77年の歴史 京都松竹座『さよならフェス』広報誌復刻無料配布も」『京都新聞』2001年11月20日、p.27))

2001年11月22日、「京都ピカデリー」と「SY松竹京映」が閉館した。11月23日、7スクリーンの「MOVIX京都」が開館した。11月30日、「京都松竹座」が閉館した。((『松竹百十年史』松竹、2006年))

*** 松竹京映(新)/SY松竹京映
所在地 : 京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町557（1973年・1975年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町557（1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年）
開館年 : 1970年
閉館年 : 2001年11月22日
1973年・1975年・1978年・1980年・1985年の映画館名簿では「松竹京映」。1977年の住宅地図では「松竹京映ビル 3階松竹京映」。1990年・1995年・2000年の映画館名簿では「SY松竹京映」。2000年の映画館名簿では「SY松竹京映」。2002年の映画館名簿には掲載されていない。跡地はホテル「東急ステイ京都阪井座」が入る「京都松竹阪井座ビル」。「松竹発祥の地」とされる。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1970年には松竹京映を建て替え、新築した「SY松竹京映」が開館した。その後SY松竹京映が閉館すると、2018年には京都松竹阪井座ビルが完成した。(([[新京極地区>>https://www.shochiku.co.jp/city/shochiku/kansai/]] 松竹))

2001年11月22日、「京都ピカデリー」と「SY松竹京映」が閉館した。11月23日、7スクリーンの「MOVIX京都」が開館した。11月30日、「京都松竹座」が閉館した。((『松竹百十年史』松竹、2006年))

*** 夷谷座/松竹劇場/京都ピカデリー劇場
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年）、京都府京都市中京区六角通寺町（1949年）、京都府京都市中京区六角通寺町東桜之町（1950年）、京都府京都市中京区新京極六角桜之町420（1953年）、京都府京都市中京区新京極六角桜之町（1955年）、京都府京都市中京区新京極六角通寺町東入ル（1958年）、京都府京都市中京区新京極六角上ル（1960年）、京都府京都市中京区新京極六角通（1966年・1969年）、京都府京都市中京区新京極六角桜之町423（1973年）、京都府京都市中京区六角通寺町東入ル桜町（1975年・1978年）、京都府京都市中京区六角通寺町東入ル桜町420（1980年）、京都府京都市中京区新京極六角通寺町東入ル桜の町420（1985年・1990年・1995年）、京都府京都市中京区新京極六角通寺町東入ル桜之町420（2000年）
開館年 : 1894年11月
閉館年 : 2001年11月22日
『全国映画館総覧 1955』によると1894年11月開館。1930年・1936年の映画館名簿では「夷谷座」。1943年・1947年の映画館名簿には掲載されていない。1949年の映画館名簿では「京都松竹劇場」。1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「松竹劇場」。1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年の映画館名簿では「京都ピカデリー劇場」。1959年の住宅地図では「ピカデリー劇場」。1966年の映画館名簿では経営者が松竹、支配人が松本貞一、木造2階冷暖房付、定員632、洋画を上映。1968年の住宅地図では「サカエ 4・5・6階ピカデリー劇場」。1977年の住宅地図では「スーパーストアサカエ 4階ピカデリー劇場」。1982年の映画館名簿では経営会社が松竹、経営者が大谷隆三、支配人が相沢秀信、鉄筋造4階、590席、洋画ロードショーを上映。1995年の映画館名簿では経営会社が松竹、経営者が奥山融、支配人が川合左千雄、鉄筋造4階、474席、松竹を上映。2005年の映画館名簿には掲載されていない。当初の跡地は「ダイエーグルメシティ」。跡地は「ホテルグレイスリー京都三条南館」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1954年12月、「京都松竹劇場」が「京都ピカデリー」に改称した。((『松竹百十年史』松竹、2006年))

2001年11月22日、「京都ピカデリー」と「SY松竹京映」が閉館した。11月23日、7スクリーンの「MOVIX京都」が開館した。11月30日、「京都松竹座」が閉館した。((『松竹百十年史』松竹、2006年))

*** 京都朝日シネマ1・2
所在地 : 京都府京都市中京区河原町三条上ル 京都朝日会館（1990年・1995年・2000年・2002年）
開館年 : 1988年7月10日
閉館年 : 2003年1月29日
Wikipedia : [[京都朝日シネマ>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%9C%9D%E6%97%A5%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E]]
1988年の映画館名簿には掲載されていない。1990年・1995年・2000年・2002年の映画館名簿では「京都朝日シネマ1・2」（2館）。2002年の映画館名簿では経営会社がシネマワーク、経営者が伊藤正昭、支配人が神谷雅子、いずれも鉄筋造4階、95席と63席、いずれも邦画・洋画を上映。2005年の映画館名簿には掲載されていない。京都朝日会館4階。京都朝日会館ビルは現存。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

2002年10月24日の『京都新聞』には「朝日シネマ」が2003年1月をもって閉館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「京都の映画文化厳しく ヘラルド撤退 『朝日シネマ』来年1月閉館へ ビル所有者と契約困難に」『京都新聞』2002年10月24日))

2003年1月29日をもって、京都市の河原町通にある映画館「京都朝日シネマ」が閉館する。25日から29日まではフィナーレ上映会が行われ、『映画の天使』、『アメリ』、『ワンダフルライフ』などが上映される。期間中には是枝裕和監督も来館する予定。京都朝日シネマは1988年に開館し、京都のアート系映画館の草分け的存在となった。年間10万人を動員しており熱心なファンも多いが、テナント契約先との条件が折り合わなかったことから閉館が決定した。((「ヒット作と新作で 今月閉館 京都朝日シネマ 25日からフィナーレ上映会」『京都新聞』2003年1月21日、夕刊、p.4))

2003年1月29日をもって、京都市の河原町三条にあるアート系映画館「京都朝日シネマ」が閉館し、狂言師の茂山千之丞による五本締めが行われた。15年間で700本以上の作品を上映した。最終上映作品は京都市でロケが行われた『お引越し』（1993年）と、イラン映画の新作『酔っぱらった馬の時間』。最終日は立ち見が出るほどの盛況であり、急遽追加上映が行われた。((「名映画館 『五本締め』で幕 京都朝日シネマが閉館」『京都新聞』2003年1月30日、p.26))

2003年1月29日をもって、京都市の映画館「京都朝日シネマ」が14年半の歴史に幕を下ろして閉館した。1988年7月に京都府初のミニシアターとして開館。2スクリーンを有し、年間約10万人の観客を集めていた。1990年からは神谷雅子が支配人を務めていた。関西の映画館としては初めて入れ替え制を採用し、途中入場する観客をなくした。また、ロビーのBGMを廃止するなどして落ち着いた雰囲気の形成に努めていた。経営母体のヘラルド・エンタープライズは、複合映画館に重点を置く方針にしたがって閉館を決定。運営を受託しているシネマ・ワークは独自に存続を模索したが、入居するビル会社の条件に合わず叶わなかった。最多観客数を記録した作品は2001年の『アメリ』（2万9307人）であり、次いで1999年の『ライフ・イズ・ビューティフル』（2万8344人）だった。((「京都朝日シネマが閉幕」『日本経済新聞』2003年1月30日))

*** 美松名画劇場/美松映劇/美松劇場2
所在地 : 京都府京都市中京区新京極四条上ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町583（1966年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町582（1969年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町583（1973年・1975年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町583（1978年・1980年・1985年・1990年・1995年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル中之町583番地2（2000年・2002年・2004年）
開館年 : 1955年12月
閉館年 : 2004年1月16日
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1973年・1975年・1978年・1980年の映画館名簿では「美松名画劇場」。1959年の住宅地図では「美松名画劇場」。1963年の住宅地図では「美松映画劇場 大劇・名劇」。1968年の住宅地図では「美松大劇場」。1977年の住宅地図では「美松会館 2階・3階美松大劇場・美松名画劇場」。1982年の映画館名簿では経営会社が美松、経営者が三大寺隆繁、支配人が三宅修、鉄筋造2階、310席、洋画ロードショーを上映。1982年の映画館名簿では「美松映画劇場」。1985年・1990年・1995年・1996年の映画館名簿では「美松映劇」。1996年の映画館名簿では経営会社が美松、経営者が三大寺隆繁、支配人が三宅修、鉄筋造2階、288席、洋画ロードショーを上映。1998年の映画館名簿には掲載されていない。2000年の映画館名簿では「美松映劇」。2002年・2004年の映画館名簿では「美松劇場2」。2002年・2004年の映画館名簿では経営会社が株式会社美松、経営者が三大寺隆繁、支配人が西堀末夫、鉄筋造1階、288席、洋画ロードショーを上映。2005年の映画館名簿には掲載されていない。建物名は美松会館。映画館の建物は古着屋「スリースター京都」として現存。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

*** 京極美松大劇場/美松大劇場/美松劇場/美松劇場1
所在地 : 京都府京都市中京区新京極四条上ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町583（1966年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町582（1969年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町583（1973年・1975年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町583（1978年・1980年・1985年・1990年・1995年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル中之町583番地2（2000年・2002年・2004年）
開館年 : 1955年12月
閉館年 : 2004年1月16日
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「美松大劇場」。1959年の住宅地図では「美松大劇場」。1963年の住宅地図では「美松映画劇場 大劇・名劇」。1966年・1969年の映画館名簿では「京極美松大劇場」。1968年の住宅地図では「美松大劇場」。1973年・1975年・1978年・1980年・1982年の映画館名簿では「美松大劇場」。1977年の住宅地図では「美松会館 2階・3階美松大劇場・美松名画劇場」。1982年の映画館名簿では経営会社が美松、経営者が三大寺隆繁、支配人が三宅修、鉄筋造2階、651席、洋画ロードショーを上映。1985年・1990年・1995年・1996年の映画館名簿では「美松劇場」。1996年の映画館名簿では経営会社が美松、経営者が三大寺隆繁、支配人が三宅修、鉄筋造2階、648席、洋画ロードショーを上映。1998年の映画館名簿には掲載されていない。2000年の映画館名簿では「美松劇場」。2002年・2004年の映画館名簿では「美松劇場1」。2002年・2004年の映画館名簿では経営会社が株式会社美松、経営者が三大寺隆繁、支配人が西堀末夫、鉄筋造1階、508席、洋画ロードショーを上映。2005年の映画館名簿には掲載されていない。建物名は美松会館。映画館の建物は古着屋「スリースター京都」として現存。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1957年12月28日、京都市新京極四条通りの「美松劇場」と「美松名画劇場」に日本で初めて全館殺菌装置が設置された。30W殺菌灯80個を換気ダクトの中に設置したことで、送風がほぼ無菌状態になる。設計と工事は松下電器産業照明事業部。((「映画館」『キネマ旬報』1958年2月1日、第197号))

昭和40年代の京都市中京区にあった映画館「美松劇場」の写真あり。奥に美松劇場があり、手前の看板は「八千代会館」、手前のそば屋の前には「京極東宝」があった。新京極や裏寺周辺には映画館が軒を連ねていた。((白幡洋三郎（監修）『京都写真館 なつかしの昭和20年〜40年代』淡交社、2010年、p.217))

1996年11月1日をもって、648席の美松劇場と288席の美松映劇が閉館し、2年後に新映画館として生まれ変わることとなった。ワンフロアに3スクリーンを備える複合映画館の形態をとる予定。1955年12月に美松大劇場と美松名画劇場として開館。独自のプログラムから「京都に美松あり」と呼ばれた。1976年に近隣の映画館が閉館したのを機にロードショー館となった。((「京都の老舗の映画館、『美松劇場』『美松映劇』が11月閉館」『毎日新聞』1996年10月5日))

2004年1月16日をもって、京都市中京区の新京極にあるロードショー館「美松劇場」が閉館する。閉館翌日の1月17日には、『タイタニック』、『リバー・ランズ・スルー・イット』、『2001年宇宙の旅』、『Wの悲劇』、『竜馬暗殺』、『ラストショー』の6作品でフィナーレ上映を行う。1955年に美松大劇場と美松名画劇場の2スクリーンで開館。((「美松劇場、懐かしの映画で幕 きょう閉館 あす、フィナーレ」『朝日新聞』2004年1月16日))

2004年1月16日をもって、京都市中京区の新京極にある映画館「美松劇場」が閉館する。閉館翌日の17日には、これまでに公開した『タイタニック』、『竜馬暗殺』、『2001年宇宙の旅』、『リバー・ランズ・スルー・イット』、『Wの悲劇』、『ラストショー』の6本の特別上映会が開催される。((「閉館機に17日 名作6本上映 美松劇場」『京都新聞』2004年1月9日、p.27))

*** 大宮東映劇場/大宮東映
所在地 : 京都府京都市中京区錦大宮町116（1958年）、京都府京都市中京区四条大宮西入ル（1960年・1963年）、京都府京都市中京区四条通西入ル錦大宮町116（1966年・1969年）、京都府京都市中京区四条通西入ル錦大宮町116-2（1973年・1975年・1978年）、京都府京都市中京区四条通大宮西入ル錦大宮町116-2（1980年・1985年・1990年・1995年）、京都府京都市中京区四条通大宮西入ル錦大宮町116-22（2000年）、京都府京都市中京区四条通大宮西入ル錦大宮町116-2（2005年）
開館年 : 1956年10月24日
閉館年 : 2005年6月24日
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「大宮東映劇場」。1966年・1969年の映画館名簿では「京都大宮東映劇場」。1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年の映画館名簿では「大宮東映劇場」。1995年・2000年・2005年の映画館名簿では「大宮東映」。2008年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は2009年竣工の「餃子の王将四条大宮店」。最寄駅は阪急京都線大宮駅。

1956年10月24日、京都市中京区四条通西入ル錦大宮町116に「大宮東映」が開館した。オープニングは『やくざ大名』と『獅子丸一平 完結編』。東映の直営館であり、大川東映社長やマキノ専務らが出席して開館式が行われた。鉄筋コンクリート造。地上3階建て。定員650人。支配人は和田政一。((「映画館」『キネマ旬報』1956年12月15日、第164号))

2005年6月24日をもって、京都市中京区の映画館「大宮東映劇場」が閉館する。44年の歴史に幕を下ろす。1961年10月に東映の直営館として開館し、かつては連日立ち見が出るほど盛況だったが、2004年の観客数は約6万人にまで減っていた。今年4月には松竹が「MOVIX京都」の新館を開館させ、今月23日には東宝が「TOHOシネマズ二条」を開館させる。いずれも10スクリーン以上を備え、近畿最大級のシネコンとされる。東映は京都市内に映画館を新設する計画はなく、大宮東映劇場の跡地の活用方法も決定していない。今後の京都市において、東映作品はMOVIX京都やTOHOシネマズ二条などで上映される予定である。((「大宮東映 44年の歴史に幕 シネコン化の波に押され 24日に閉館」『京都新聞』2005年6月4日、p.30))

*** 京都宝塚劇場/京都宝塚劇場・京都スカラ座
所在地 : 京都府京都市中京区河原町通六角（1936年）、京都府京都市中京区河原町三条（1941年）、京都府京都市中京区河原町六角（1943年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル大黒町56-2（1953年）、京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町56-2（1955年）、京都府京都市中京区河原町通三条下ル（1958年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル（1960年・1963年）、京都府京都市中京区河原町三条下ル大黒町56-2（1966年・1969年・1973年）、京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町56-2（1975年・1978年）、京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町58（1980年・1985年・1990年）、京都府京都市中京区河原町六角（1995年・2000年・2005年・2006年）
開館年 : 1935年10月、1956年8月10日（2館化）
閉館年 : 2006年1月29日
Wikipedia : [[京都宝塚会館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%AE%9D%E5%A1%9A%E4%BC%9A%E9%A4%A8]]
『全国映画館総覧 1955』によると1935年10月開館。1930年の映画館名簿には掲載されていない。1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「京都宝塚劇場」。1947年・1949年・1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年の映画館名簿では「京都宝塚劇場」。1956年に京都スカラ座を増築して2館化。1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年・2005年・2006年の映画館名簿では「京都宝塚劇場・京都スカラ座」（2館）。1959年の住宅地図では「京都宝塚劇場」。1963年の住宅地図では「京宝劇場」。1968年の住宅地図では「京都宝塚劇場」。1977年の住宅地図では「京都宝塚ビル 地下1階京都スカラ座 3階京都宝塚劇場」。2006年の映画館名簿では経営会社が東宝、経営者が高井英幸、支配人が実方司郎、京都宝塚劇場が鉄筋造2階で588席で東宝を上映、京都スカラ座が鉄筋造1階で503席で洋画ロードショーを上映。2008年の映画館名簿には掲載されていない。建物名は京都宝塚会館。跡地は「ロフト京都」などが入る商業施設「ミーナ京都」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1958年9月23日、京都市の東宝直営館「京都スカラ座」は東宝封切館に転向する。オープニングは『みみずく説法』と『続々サラリーマン出世太閤記』。これに伴い、「京都朝日会館」は南街会館系洋画上映館に転向する。オープニングは『モンパルナスの灯』。((「映画館」『キネマ旬報』1958年10月1日号、第215号))

1962年11月3日、京都市の東宝封切館「京都スカラ座」が洋画ロードショー館に転向し、紅系の「京都宝塚劇場」が東宝封切館に転向した。関西洋画チェーンの再編成による。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1962年12月1日号、328号))

2006年1月29日、京都市中心市街地で東宝が直営する2施設3館の映画館が閉館する。京都宝塚会館にある「京都宝塚劇場・京都スカラ座」と、新京極四条上ルにある「京極東宝」。1935年開館の京都宝塚会館は、東宝直営館としては現存最古の映画館だった。

1938年頃の京都市中京区にあった「京都宝塚劇場」の写真あり。拡幅された河原町通りに面していた。((白木正俊（監修）『目で見る京都市の100年』郷土出版社、2001年、p.81))

1955年頃の「宝塚劇場」の写真あり。『シンデレラ姫』の看板が見える。((『映画黄金期 小屋と名作の風景 下巻』国書刊行会、1989年、p.39))

1958年の京都市中京区にあった「京宝会館」の写真あり。河原町六角から北を見ており、「●宝塚」（※●部分は切れている）の文字、河原町通りを走る京都市電が見える。1957年には左手の京宝会館の北側に「スカラ座」が開館し、新京極周辺の映画館街がさらに充実した。((白幡洋三郎（監修）『京都写真館 なつかしの昭和20年〜40年代』淡交社、2010年、p.217))

1956年8月10日、京都市に「京都スカラ座」が開館した。開館披露番組は『捜索者』。東京の丸の内、名古屋の名宝に次ぐ3番目のスカラ座であり、「京都宝塚劇場」の屋上に増築された。工費は約1億円。定員は964人。日本最長の100尺・64ステップのエスカレーターを有する。((「映画館」『キネマ旬報』1956年11月1日、第159号))

昭和初期の映画館の大半は既存の芝居小屋を改造したものだったが、専用映画館として新築されたものとしては、1928年竣工の「八千代館」、1935年竣工の「京都宝塚劇場」、1934年竣工の「帝国館」、1935年竣工の「京都松竹座」、昭和初期竣工の「菊水映画劇場」などがある。2006年現在でも八千代館と京都宝塚劇場の建物は現存する。((『京都市の近代化遺産 近代建築編』京都市文化市民局文化財保護課、2006年、p.160))

2006年1月末には、京都宝塚劇場と京都スカラ座が入る京宝ビル、京極東宝劇場が入る京極東宝ビルの2棟のビルが閉鎖される。京都宝塚劇場は1925年開館の老舗映画館。6階建ての京宝ビルは9階建てビルに建て替え、ユニクロの大型店を核とする複合商業施設となる。京極東宝ビルは10階建てビルに建て替え、ビジネスホテルチェーンのスーパーホテルが入る。いずれも2008年春に開業する予定である。((「河原町の映画館跡地 ユニクロ核に複合商業施設 08年オープン 東宝再開発へ」『京都新聞』2006年1月25日、p.1))

2006年1月29日、京都市の老舗映画館3館が一斉に閉館する。河原町三条近くの「京都宝塚劇場」、「京都スカラ座」、「京極東宝」の東宝系3館。京都宝塚劇場は1935年の開館。3館で延べ5200万人が訪れ、関西の映画界を支えてきた。20年前には『ドラえもん』を上映したさいには、東京の日劇を抜いて集客数・興行収入ともに日本一となった。建物の老朽化に加えて、2005年にはTOHOがJR二条駅前に「TOHOシネマズ二条」を開館させたことなどから閉館が決定した。1月28日からは閉館イベントが行われており、『慕情』『日本沈没』『七人の侍』『ローマの休日』といった名作を上映している。京都宝塚劇場と京都スカラ座の跡地には9階建てのビルが建設される予定であり、ユニクロやフィットネスクラブなどが入居するという。京極東宝の跡地には10階建てのビルが建設され、ビジネスホテルなどが入居するという。((「京都・三条の老舗映画館『完』 きょう3館ラスト上映 別れ惜しむファン」『産経新聞』2006年1月29日))

*** 京都東宝映画劇場/京極東宝劇場/京極東宝1・2・3
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1947年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル中之町（1949年）、京都府京都市中京区新京極仲之町（1950年）、京都府京都市中京区新京極上ル仲之町534（1953年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル東入ル仲之町（1966年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル東入ル仲之町（1969年）、京都府京都市中京区新京極上ル仲之町534（1973年・1975年・1978年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町538-1（1990年・1995年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町534-1（2000年・2005年・2006年）
開館年 : 1943年以後1947年以前、1954年12月19日
閉館年 : 2006年1月29日
Wikipedia : [[京極東宝>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E6%A5%B5%E6%9D%B1%E5%AE%9D]]
1943年の映画館名簿には掲載されていない。1947年の映画館名簿では「京極東宝」。1949年の映画館名簿では「京都東宝映画劇場」。1950年・1953年・1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年の映画館名簿では「京極東宝劇場」。1959年・1963年・1968年の住宅地図では「京極東宝」。1977年の住宅地図では「京極東宝ビル 地下1階京極東宝劇場」。2000年・2005年・2006年の映画館名簿では「京極東宝1・2・3」（3館）。2006年の映画館名簿では経営会社が東宝、経営者が高井英幸、支配人が実方司郎、1が鉄筋造地下で308席、2が鉄筋造4階で139席、3が鉄筋造4階で100席、いずれも洋画ロードショーを上映。2008年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は2008年開業のビジネスホテル「スーパーホテル京都・四条河原町」。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1954年12月19日、京都市に「京極東宝劇場」が開館した。東宝が「京極東宝」と「京極大映」を併合して改修した。定員958人。((「興行街」『キネマ旬報』1955年2月1日号、第110号))

1965年2月12日午前10時20分頃、京都市中京区新京極仲之町の「京極東宝劇場」でボイラーが爆発した。大事には至らずにその日も開館した。((『映写』全日本映写技術者連盟、199号、1965年))

東宝の直営館を見ると、1972年11月には「エンゼル東宝」、1973年2月には「阪急プラザ」、7月には「京極東宝」が直営となった。((「興行界」『映画年鑑 1974年版』時事映画通信社、1973年))

2006年1月末には、京都宝塚劇場と京都スカラ座が入る京宝ビル、京極東宝劇場が入る京極東宝ビルの2棟のビルが閉鎖される。京都宝塚劇場は1925年開館の老舗映画館。6階建ての京宝ビルは9階建てビルに建て替え、ユニクロの大型店を核とする複合商業施設となる。京極東宝ビルは10階建てビルに建て替え、ビジネスホテルチェーンのスーパーホテルが入る。いずれも2008年春に開業する予定である。((「河原町の映画館跡地 ユニクロ核に複合商業施設 08年オープン 東宝再開発へ」『京都新聞』2006年1月25日、p.1))

*** 第一八千代館/京都八千代館/八千代館
所在地 : 京都府京都市中京区新京極（1930年・1936年・1943年・1947年）、京都府京都市中京区新京極三条下ル中之町（1949年）、京都府京都市中京区新京極（1950年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町580（1953年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町538（1955年・1966年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町580（1966年）、京都府京都市中京区新京極通四条上ル仲之町580（1969年・1973年・1975年）、京都府京都市中京区新京極四条上ル仲之町580（1978年・1980年・1995年・2000年・2005年・2006年）
開館年 : 1910年、1927年（建て替え）
閉館年 : 2007年12月29日
Wikipedia : [[京都八千代館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%85%AB%E5%8D%83%E4%BB%A3%E9%A4%A8]]
『全国映画館総覧 1955』によると1927年開館。1910年に芝居小屋の八千代館として開館。1911年には映画館に転換して京都初の映画館となる。1930年の映画館名簿では「八千代館」。1936年の映画館名簿では「八千代座」。1941年の映画館名簿には掲載されていない。1943年・1947年・1949年・1950年・1953年・1955年・1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「八千代館」。1959年・1963年・1968年・1977年の住宅地図では「八千代館」。1966年・1969年の映画館名簿では「京都八千代館」。1973年・1975年・1978年・1980年・1995年・2000年・2005年・2006年の映画館名簿では「八千代館」。2006年の映画館名簿では経営会社が八千代キネマ株式会社、経営者が白井松太郎、支配人が岡本正義、鉄筋造1階、129席、成人映画を上映。2010年の映画館名簿には掲載されていない。映画館の建物は2008年開店の衣料品店「WEGO京都店」として現存。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

2007年12月29日未明をもって、京都市中京区の新京極にある成人映画館「八千代館」が閉館する。京都市内で営業中の映画館ではもっとも古いとされる。明治末期から営業しており、戦後は成人映画専門館として知られた。1912年時点の新京極一帯で営業していた9映画館のうちのひとつであり、当時の名称のまま現在も営業しているのは八千代館のみである。開館当初は芝居小屋だったため、映画館には珍しい2階席があり、天井や舞台袖には特徴的な装飾がある。1960年代頃からは成人映画のオールナイト上映で人気を集め、全国屈指の興行成績を誇った。2004年には井筒和幸監督の『パッチギ!』で主人公が立ち寄る場所のロケ地となった。近年には深夜営業のネットカフェなどが増えたこともあり、この10年間で観客数が半減していた。八千代館一帯は「第二京極」という通称があり、京極東宝（2006年閉館）や美松劇場（2004年閉館）などの映画館もあったが、八千代館の閉館で映画館が消滅することとなる。((「さらば八千代館 現存最古 京の映画館 ピンクの殿堂 29日未明閉館」『京都新聞』2007年12月27日、p.26))

2007年12月29日早朝、京都市中京区の成人映画館「八千代館」が閉館した。明治末期から営業を続けており、京都市で営業中の映画館としては最古とされる。京都文化博物館によると、1912年時点の新京極地区で営業していた9館の映画館のひとつ。1960年代頃からは成人映画をオールナイトで上映しており、最終日は12月29日早朝まで営業した。成人映画館としては全国屈指の興行成績であり、新作成人映画の封切館にもなっていた。井筒和幸監督の映画『パッチギ!』（2005年）では主人公らが立ち寄る場所となっている。((「八千代館 京都の名物映画館が終幕」『毎日新聞』2007年12月29日))

昭和初期の映画館の大半は既存の芝居小屋を改造したものだったが、専用映画館として新築されたものとしては、1928年竣工の「八千代館」、1935年竣工の「京都宝塚劇場」、1934年竣工の「帝国館」、1935年竣工の「京都松竹座」、昭和初期竣工の「菊水映画劇場」などがある。2006年現在でも八千代館と京都宝塚劇場の建物は現存する。((『京都市の近代化遺産 近代建築編』京都市文化市民局文化財保護課、2006年、p.160))

「八千代館」は鉄筋コンクリート造・鉄骨造（一部木造）3階建。1928年頃竣工。設計者は不詳。八千代館は1908年の開館当初から映画を上映していた。1927年4月5日に焼失し、1928年までに再建したとされる。客席部分は2層分の吹き抜けであり、円形の鉄柱によって2階席が支えられている。プロセニアムアーチを有する舞台があり、天井には花弁紋と雷紋が型押しされている。戦前の映画館建築としては京都市唯一である。((『京都市の近代化遺産 近代建築編』京都市文化市民局文化財保護課、2006年、p.163))

「八千代館」に言及している書籍として、大屋尚浩『日本懐かし映画館大全』辰巳出版、2017年がある。((大屋尚浩『日本懐かし映画館大全』辰巳出版、2017年))

「八千代館」に言及している書籍として、藤森照信（文）、中馬聰（写真）『藤森照信のクラシック映画館』青幻舎、2019年がある。((藤森照信（文）、中馬聰（写真）『藤森照信のクラシック映画館』青幻舎、2019年))

2021年1月にWeb OYA-bunko（大宅壮一文庫）で検索したが有意な言及は発見できず。

*** 大映公楽/京都大映公楽/東宝公楽
所在地 : 京都府京都市中京区三条通河原町東（1963年）、京都府京都市中京区三条通河原町東入中島町74（1966年・1969年）、京都府京都市中京区河原町通三条東入ル中島町74（1973年）、京都府京都市中京区河原町通三条東入ル中島町（1975年・1978年）、京都府京都市中京区河原町通三条東入ル中島町74（1980年）、京都府京都市中京区河原町通三条通東入ル中島町74（1985年）、京都府京都市中京区河原町通三条東入ル中島町74（1990年・1995年・2000年・2005年・2006年）
開館年 : 1962年
閉館年 : 2009年3月31日
Wikipedia : [[東宝公楽 (京都市)>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%AE%9D%E5%85%AC%E6%A5%BD_(%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82)]]
1960年の映画館名簿には掲載されていない。1963年の映画館名簿では「大映公楽」。1963年・1968年の住宅地図では「大映公楽」。1966年・1969年の映画館名簿では「京都大映公楽」。1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年・2005年・2006年の映画館名簿では「東宝公楽」。1977年の住宅地図では「公楽会館 2階東宝公楽劇場」。2006年の映画館名簿では経営会社が公楽会館、経営者が川口明、支配人が森村一司、鉄筋造1階、509席、洋画ロードショーを上映。2010年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「ロイヤルパークホテル ザ 京都」などが入る「京都東宝公楽ビル」。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

1963年2月10日から、京都市の「大映公楽」は60席の指定席を設けた。一般料金のところ450円。8月10日のお盆興行から指定席を廃止した。須郷秀男支配人。((「THEATER」『キネマ旬報』1963年9月15日、第348号))

1964年の京都市中京区にあった映画看板あり。作品は市川雷蔵主演の『忍びの者 霧隠才蔵』と勝新太郎主演の『座頭市あばれ凧』であり、下には「大映公楽・ステーションキネマ」の文字が見える。((白幡洋三郎（監修）『京都写真館 なつかしの昭和20年〜40年代』淡交社、2010年、p.218))

2009年2月25日の『産経新聞』には「東宝公楽」の閉館を伝える記事が掲載されている。現物は未確認。((「京都の老舗映画館『東宝公楽』が閉館へ」『産経新聞』2009年2月25日))

2009年2月25日の『京都新聞』には「東宝公楽」が3月末で閉館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「京都の映画館また幕 『東宝公楽』来月末に 跡地ホテルに」『京都新聞』2009年2月25日))

2009年3月31日をもって、京都市中京区の新京極にある映画館「東宝公楽」が閉館する。最終日の3月31日には『トップガン』と『オペラ座の怪人』を上映するファイナル上映会が開催される。2006年1月には京都スカラ座と京都宝塚劇場が相次いで閉館し、1スクリーンの大型封切館は東宝公楽が京都市唯一となっていた。1983年には年間約29万人の観客数があったが、2008年には観客数が1/3にまで減少していた。((「さよなら”単銀幕”封切館 東宝公楽あす限り 名画2本でフィナーレ」『京都新聞』2009年3月30日、p.28))

*** 京極弥生座・テアトル72/京極弥生座1・2/新京極シネラリーベ�機Ν�/新京極シネラリーベ��
所在地 : 京都府京都市中京区新京極六角下ル中筋町490（1973年・1975年・1978年・1980年）、京都府京都市中京区新京極六角下ル（1985年・1990年・1995年・2000年・2005年）、京都府京都市中京区新京極通六角下ル 72ビル（2010年・2012年）
開館年 : 1972年
閉館年 : 2013年2月15日
Wikipedia : [[新京極シネラリーベ>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E4%BA%AC%E6%A5%B5%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%99]]
1973年・1975年・1978年・1980年の映画館名簿では「京極弥生座・テアトル72」（2館）。1977年の住宅地図では「京極72ビル 地下1階テアトル72 3階京極弥生座」。1985年の映画館名簿では「京極弥生座・京極弥生座2」（2館）。1990年・1995年・2000年・2005年の映画館名簿では「京極弥生座1・2」（2館）。2006年に新京極シネラリーベに改称。2010年の映画館名簿では「新京極シネラリーベ�機Ν供廖�2館）。2011年に1スクリーン化。2012年の映画館名簿では「新京極シネラリーベ�機廖�2012年の映画館名簿では経営会社が逢阪興業、経営者が逢阪雅彌、支配人が當川賢治、鉄筋造3階、180席、邦画・洋画を上映。2015年の映画館名簿には掲載されていない。「京極72ビル」（京極セブンツービル）は「スギドラッグ新京極店」などが入って現存。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

1960年3月第1週、京都市中京区新京極六角下ルの洋画上映館「京極弥生座」が新東宝封切館に転向した。経営は逢坂興業。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1960年4月1日、256号))

2013年2月15日をもって、京都市中京区の新京極にある映画館「新京極シネラリーベ」が閉館した。最終上映作品は東映京都撮影所などで撮影された『のぼうの城』であり、約40人が観賞した。閉館セレモニーなどは行っていない。明治末期に開館した映画館のパテー館にルーツを持ち、1994年以降は京極弥生座として知られた。2006年に現行の新京極シネラリーベとなり、新京極映画祭の主会場でもあった。デジタル上映設備への投資が難しいことから閉館を決定した。新京極周辺の映画館はMOVIX京都だけとなる。((「まちの映画館にファン別れ 『新京極シネラリーベ』閉館」『京都新聞』2013年2月16日、p.27))

*** 立誠シネマ
所在地 : 京都府京都市中京区備前島町310-2
開館年 : 2013年
閉館年 : 2017年7月30日
Wikipedia : [[京都市立立誠小学校>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%AB%8B%E8%AA%A0%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1]]
正式事業名は「立誠シネマプロジェクト×シネマカレッジ京都」。旧京都市立立誠小学校の一室を利用したミニシアター。映画館名簿には掲載されていない。映画館の建物はホテル「THE GATE HOTEL 京都高瀬川 by HULIC」として現存。最寄駅は阪急京都本線京都河原町駅。

*** MOVIX京都(北館)
所在地 : 京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400番（2002年・2005年・2006年・2010年・2015年・2020年）
開館年 : 2001年11月23日
閉館年 : 営業中
2000年の映画館名簿には掲載されていない。2002年・2005年・2006年・2010年・2015年・2020年の映画館名簿では「MOVIX京都1-7」（7館）。7館の北館と5館の南館を合わせて12館のシネコン。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

2001年12月、京都市中京区新京極三条下ル桜之町400に松竹によるシネコンが開館する予定。京都ロキシーの跡地。7スクリーン計1578席。2000年2月中旬から2001年10月末が工事期間。((『映画年鑑 2001年版』時事映画通信社、2000年))

2001年5月31日の『京都新聞』には松竹によるシネコン（※見出しでは館名は不明）が12月に開館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「松竹シネマコンプレックス 12月に開業 代わり新京極の顔 老舗3館は幕」『京都新聞』2001年5月31日))

2001年11月22日には映画館「MOVIX京都」の完成式典が行われた。11月12日から一般上映が開始される。MOVIX京都は松竹が直営する7スクリーンの複合映画館。俳優の渡辺謙や女優の森口瑤子などがテープカットを行った。((「映画の都で初シネコン始動 『松竹』直営」『京都新聞』2001年11月23日、p.30))

京都市中京区の新京極に、7スクリーンを備えた複合映画館「MOVIX京都」が開館した。京都府は滋賀県などと比べてシネコン後発地である。ロビーから劇場へはトンネルに似た通路を設置し、観客の気分を高めている。場内は吸音壁のため静か。座席は快適で機能的なうえ、人の頭が視界に入らない。MOVIX京都の開館にともなって、「京都松竹座」、「SY松竹京映」、「京都ピカデリー」の3館が閉館する。京都市の一般映画館の施設数は15施設から13施設に減るが、スクリーン数は21スクリーンから25スクリーンに増える。しかし、大阪市は50施設約80スクリーン、神戸市は15施設約40スクリーンがあり、京都市は両市と比べて映画館が少ない。シネコンの時代ではあるが、「美松劇場」、「京極弥生座」、「東宝公楽」などは健在である。((「映画館の街・新京極は今…」『京都新聞』2001年11月27日、夕刊、p.9))

2001年11月23日、京都市中京区新京極三条下ル桜之町400に「MOVIX京都」が開館した。7スクリーンを有する。松竹直営では初のマルチプレックスシアター。((『映画年鑑 2003年版』時事映画通信社、2002年))

2001年11月22日、「京都ピカデリー」と「SY松竹京映」が閉館した。11月23日、7スクリーンの「MOVIX京都」が開館した。11月30日、「京都松竹座」が閉館した。((『松竹百十年史』松竹、2006年))

*** MOVIX京都(南館)
所在地 : 京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400番（2006年・2010年・2015年・2020年）
開館年 : 2005年4月
閉館年 : 営業中
2005年の映画館名簿には掲載されていない。2006年・2010年・2015年・2020年の映画館名簿では「MOVIX京都8-12」（5館）。7館の北館と5館の南館を合わせて12館のシネコン。最寄駅は京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅。

2005年5月、京都市中京区の新京極にあるシネコン「MOVIX京都」の新館が営業を開始した。新館は地上7階・地下1階建て。2階以上に計5スクリーンを有し、座席数は計1007席。新館の開館に合わせて新発券システム「おさきにNet」を導入し、パソコンや携帯電話で指定席を購入できるようにした。1階と地下1階には紀伊国屋書店が入っている。北隣には2001年に開館した地上7階建ての本館があり、ツインビル型シネコンは全国初となる。新館の開館で両館合わせて12スクリーン・2563席となり、関西地方最大の映画館となった。((「MOVIX京都 新館で上映開始 複合型映画館 新京極に完成」『中日新聞』2005年5月10日))

*** TOHOシネマズ二条
所在地 : 京都府京都市中京区西ノ京栂尾町1-6 BiVi二条4階（2010年）、京都府京都市中京区西ノ京栂尾町107番地 BiVi二条4階（2015年・2020年）
開館年 : 2005年6月24日
閉館年 : 営業中
2005年の映画館名簿には掲載されていない。2010年・2015年・2020年の映画館名簿では「TOHOシネマズ二条1-10・プレミア」（11館）。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

2005年6月10日、6月23日に京都市中京区に開館する映画館「TOHOシネマズ二条」の内部が公開された。東宝の直営館である。JR嵯峨野線二条駅前の娯楽施設のBiVi二条の4階と5階部分に開館する。11スクリーン、計1954席。幅17.6メートル×高さ7.1メートルの近畿地方最大規模のスクリーンも有する。デジタル上映設備や、座席配置にゆとりを持たせたプレミアスクリーンなども有する。1スクリーンでは映画館としては世界で初めて4wayスピーカーを導入している。内装は竹と白砂の日本庭園をモチーフとしている。初年度は70万人の動員と11億円の興行収入を目指している。BiVi二条の全館オープンは6月25日。((「東宝シネコン 大型画面や幅広シート 二条駅前23日開館 内部設備を公開」『京都新聞』2005年6月11日))

2005年6月23日、京都市中京区のJR二条駅西側に完成した「BiVi二条」に「TOHOシネマズ二条」が開館する予定である。69席から392席の11スクリーンを有し、総座席数は1954席。座席幅は60�僂箸罎辰燭蠅靴神澤廚任△襦�69席のプレミアスクリーンは座席幅65�僂離螢�ライニングシートとしており、専用のテーブルも設けられている。隔週木曜日2回目の上映は「ママズクラブシアター」とし、照明を普通より明るくしたり、音量を小さくしたりして、赤ちゃん連れでも映画を楽しめるようにしている。6月27日から7月8日まで、生誕100年を記念した成瀬巳喜男監督特集を行い、『浮雲』や『放浪記』など10作品をプレミアスクリーンで上映する。((「東宝のシネコン 23日にオープン 京都、BiVi二条」『中日新聞』2005年6月12日))

2005年6月25日、京都市中京区のJR二条駅西口にある商業娯楽施設「BiVi二条」が全面開業する。東宝直営のシネコン「TOHOシネマズ二条」が核施設。二条駅西口の京都市有地に総事業費29億円をかけて5階建てのビルが建設された。4階と5階にはTOHOシネマズ二条があり、68席から390席までの11スクリーン計1900席を有する。TOHOシネマズ二条は23日に先行オープンしている。((「シネコン格の商業娯楽施設 BiVi二条 25日全面開業」『京都新聞』2005年6月22日))

*** 京都文化博物館フィルムシアター
所在地 : 京都府京都市中京区東片町623ｰ1 京都文化博物館3階
開館年 : 2011年7月
閉館年 : 営業中
映画館名簿には掲載されていない。

*** アップリンク京都1-4
所在地 : 京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館地下1階（2021年・2022年）
開館年 : 2020年6月11日
閉館年 : 営業中
2020年の映画館名簿には掲載されていない。2021年・2022年の映画館名簿では「アップリンク1-4」（4館）。2022年の映画館名簿では経営会社がアップリンク、経営者が浅井隆、支配人が齊藤良太、73席と59席と44席と38席。

2020年6月11日、京都市中京区の複合施設「新風館」に映画館「アップリンク京都」が開館した。アップリンクは東京の渋谷と吉祥寺で映画館を運営しており、京都が3施設目となる。当初は2020年4月に開館する予定だったが、新型コロナウイルス流行の影響で延期となっていた。アップリンク京都は4スクリーン計214席を有しており、初日の6月11日にはアップリンク配給傑作選を上映した。6月12日以降には『ムーンライト』など110本を「見逃した映画特集」として上映する。((「『アップリンク京都』が開業 ミニシアター、関西初進出」『中日新聞』2020年6月11日))

2020年6月11日、京都市中京区の商業施設「新風館」に映画館「アップリンク」が開館した。アート系作品、インディーズ作品、ドキュメンタリー作品など、ミニシアター系の作品を上映する。4スクリーン計214席を有する。支配人の崔ハヌル（28）は「サードプレース（家と職場の間の第３の居場所）として映画や文化、アートを楽しめる場に」と語る。((「ミニシアター×シネコン、京都に『アップリンク』ワクワクする居場所に」『毎日新聞』2020年6月29日))

** 上京区
*** 千歳館
所在地 : 京都府京都市上京区
開館年 : 不明
閉館年 : 不明
1930年・1936年・1941年・1943年の映画館名簿には掲載されていない。

昭和初期の京都市上京区にあった映画館「千歳館」の開館時の記念写真あり。花輪やのぼりが見える。千本鞍馬口にあった。((白木正俊（監修）『目で見る京都市の100年』郷土出版社、2001年、p.81))

*** 国華座/第二八千代館/西陣八千代館
所在地 : 京都府京都市上京区千本今出川（1927年）、京都府京都市上京区西陣千本通（1930年）
開館年 : 1908年12月
閉館年 : 1930年
Wikipedia : [[西陣八千代館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%99%A3%E5%85%AB%E5%8D%83%E4%BB%A3%E9%A4%A8]]
1908年12月に国華座として開館。1909年5月に移転。1911年に第二八千代館に改称。1926年に西陣八千代館に改称。1927年の映画館名簿では「西陣八千代館」。1930年の映画館名簿では「第二八千代館」。1934年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「京都銀行西陣支店」。最寄駅は嵐電北野線北野白梅町駅。

*** 中央館/堀川中央館/堀川文化劇場
所在地 : 京都府京都市上京区堀川下長者町角（1930年）、京都府京都市上京区西堀川通下長者町（1934年）、京都府京都市上京区堀川下長者町角（1936年）、京都府京都市上京区東堀川下長者町（1941年）、京都府京都市上京区東堀川通長者町（1943年）
開館年 : 1908年12月9日
閉館年 : 1945年4月
Wikipedia : [[堀川中央館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%B7%9D%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E9%A4%A8]]
1908年に寄席の春日座として開館。1926年頃に映画館化して堀川中央館に改称。1930年・1934年の映画館名簿では「堀川中央館」。1936年の映画館名簿では「中央館」。1941年の映画館名簿では「堀川中央館」。1943年の映画館名簿では「堀川文化劇場」。戦局が悪化した1945年4月に強制的な建物疎開により閉館。堀川通の道路拡幅用地となった。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 千中劇場
所在地 : 京都府京都市上京区土屋町通一条下ル東西俵屋町647（1953年・1955年）、京都府京都市上京区土屋町一条上ル（1958年・1960年）
開館年 : 1950年頃
閉館年 : 1959年（映画館）、1987年6月11日（ストリップ劇場）
『全国映画館総覧 1955』には開館年が掲載されていない。1910年8月に芝居小屋の朝日座が開館。1923年に寄席に転換して京山亭に改称。1950年の映画館名簿には掲載されていない。1950年頃に映画館に転換して千中劇場に改称。1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「千中劇場」。1959年の住宅地図では「千中劇場」。1959年ストリップ劇場転換&千中ミュージック改称。1960年の映画館名簿では「千中ミュージック」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1964年・1966年・1973年の住宅地図では跡地に「千中ミュージック」。1987年6月11日焼失&ストリップ劇場閉館。跡地は「デイリーカナートイズミヤ千本中立売店」東70mの駐車場。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 北野劇場/北野東宝/北野東映
所在地 : 京都府京都市上京区千本中立売下ル（1955年）、京都府京都市上京区千本通中立売角（1958年）、京都府京都市上京区千本通出水下ル（1960年）
開館年 : 1953年12月
閉館年 : 1960年5月31日
『全国映画館総覧 1955』によると1953年12月開館。1953年の映画館名簿には掲載されていない。1955年・1958年の映画館名簿では「北野劇場」。1959年の住宅地図では「北野東宝劇場」。1960年の映画館名簿では「北野東宝」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1966年・1973年の住宅地図では跡地に「西陣センターパチンコ」。跡地は「西陣ロイヤルハイツ」。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 長久座/京都長久座
所在地 : 京都府京都市上京区千本一条下ル（1936年）、京都府京都市上京区千本通一条下ル（1941年）、京都府京都市上京区千本通一条（1943年）、京都府京都市上京区千本通一条下ル（1947年・1950年・1953年・1955年・1958年・1960年）
開館年 : 1911年、1933年
閉館年 : 1960年
『全国映画館総覧 1955』によると1933年開館。1930年の映画館名簿には掲載されていない。1936年の映画館名簿では「長久座」。1941年の映画館名簿では「京都長久座」。1943年・1947年・1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「長久座」。1958年・1960年の映画館名簿では「京都長久座」。1959年の住宅地図では「長久座」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1966年の住宅地図では跡地に「マーケットさんけ●」（※●は読み取れず）。跡地は「ローソン千本一条店」。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 大栄座/西陣劇場
所在地 : 京都府京都市上京区千本新出水通土屋町東入ル（1953年）、京都府京都市上京区千本通土屋町東入ル（1955年）、京都府京都市上京区出水通土屋町東入ル（1958年）、京都府京都市上京区千本通下立売東（1960年）
開館年 : 1916年11月1日、1952年5月
閉館年 : 1962年
Wikipedia : [[西陣劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%99%A3%E5%85%AB%E5%8D%83%E4%BB%A3%E9%A4%A8]]
『全国映画館総覧 1955』によると1952年5月開館。1916年に大栄座として開館。1920年に移転。1923年に西陣劇場に改称。1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年・1958年・1960年の映画館名簿では「西陣劇場」。1962年映画館閉館&パチンコ店転換。1968年パチンコ店閉館。跡地は「新出水ガレージ」。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 千本座/千本日活(旧)/千本日活館
所在地 : 京都府京都市上京区千本通一条上ル（1930年）、京都府京都市上京区千本通西陣京極（1936年）、京都府京都市上京区千本通一条上ル（1941年）、京都府京都市上京区千本通一条（1943年）、京都府京都市上京区千本一条上ル（1947年・1950年）、京都府京都市上京区千本通一条上ル泰童片原町685（1953年・1955年）、京都府京都市上京区千本通一条上ル（1958年・1960年・1963年）
開館年 : 1901年9月、1923年8月
閉館年 : 1963年6月
『全国映画館総覧 1955』によると1923年8月開館。1930年・1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「千本座」。1947年の映画館名簿では「千本日活」。1950年・1953年・1955年・1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「千本日活館」。1959年の住宅地図では「千本日活」。1964年の住宅地図では跡地に「コマストアー」。1966年の映画館名簿には掲載されていない。1966年の住宅地図では跡地に「コマストア」。1973年の住宅地図では跡地に「西友ストアー」。跡地は「ハイツ千本一条」。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

1959年12月の京都市上京区千本通一条上ルにあった映画館「千本日活」の写真あり。小林旭の顔が描かれた看板、浅丘ルリ子や石原裕次郎の写真などが並んでいる。西陣付近は映画館・パチンコ店・飲食店が集まる一大娯楽街であり、西陣織の織屋が休みの日は深夜までにぎわった。千本通周辺は新京極に並ぶ映画館街であり、千本座を前身とする千本日活など7館があったが、千本日活は昭和30年代後半に閉館した。現在は2館が残るのみである。((「懐か写 4 映画館 7館が軒連ねにぎわう」『京都新聞』2004年3月11日))

1959年の京都市上京区にあった「千本日活」の写真あり。「Senbon Nikkatsu」の文字が見える。『口笛が流れる港町』の看板が見える。新京極同様に千本中立売周辺には映画館が立ち並んでいた。((白幡洋三郎（監修）『京都写真館 なつかしの昭和20年〜40年代』淡交社、2010年、p.216))

*** 千船映画劇場
所在地 : 京都府京都市上京区千本通鞍馬口（1943年）、京都府京都市上京区千本通鞍馬口下ル（1963年・1965年）
開館年 : 1941年以後1943年以前
閉館年 : 1965年頃
1941年の映画館名簿には掲載されていない。1943年の映画館名簿では「千船映画劇場」。1959年の住宅地図では「千船劇場」。1947年・1950年・1953年・1955年・1958年・1960年の映画館名簿には掲載されていない。1963年・1964年・1965年の映画館名簿では「千船映画劇場」。1964年の住宅地図では「千船映画劇場」。1966年の映画館名簿には掲載されていない。1966年の住宅地図では跡地にパチンコ店。跡地はマンション「コモダカーサエンマ」。最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線鞍馬口駅。

*** 西陣帝国館/大宮東宝映画劇場/大宮東宝劇場
所在地 : 京都府京都市上京区大宮通寺内（1930年）、京都府京都市上京区大宮町通（1936年）、京都府京都市上京区大宮通寺ノ内上ル（1941年）、京都府京都市上京区大宮通寺ノ内（1943年）、京都府京都市上京区大宮通寺内上ル（1947年）、京都府京都市上京区大宮寺之内上ル（1950年）、京都府京都市上京区大宮寺ノ内上ル中ノ町428（1953年・1955年）、大宮通寺之内上ル（1958年・1960年）
開館年 : 1920年
閉館年 : 1965年8月31日
Wikipedia : [[大宮東宝映画劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AE%AE%E6%9D%B1%E5%AE%9D%E6%98%A0%E7%94%BB%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
『全国映画館総覧 1955』によると1924年開館。1920年に西陣帝国館として開館。1930年・1936年・1941年・1943年・1947年の映画館名簿では「西陣帝国館」。1949年に大宮東宝映画劇場に改称。1950年の映画館名簿では「大宮東宝劇場」。1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「大宮東宝映画劇場」。1959年の住宅地図では「大宮東宝劇場」。1960年の映画館名簿では「大宮東宝劇場」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1964年の住宅地図では跡地に「マーケット大発」。跡地は「ファミリーマート薬ヒグチ西陣北店」とドラッグストア「薬ヒグチ西陣北店」。最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線鞍馬口駅。

*** 文化会館/京都文化会館
所在地 : 京都府京都市上京区寺町通丸太町上ル松陰町138（1953年・1955年）、京都府京都市上京区寺町通丸太町上ル（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市上京区寺町通丸太町上ル松陰町138（1966年）、京都府京都市上京区寺町通丸太町上ル松陰町128（1969年・1970年）
開館年 : 1952年3月
閉館年 : 1970年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1952年3月開館。1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年・1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「文化会館」。1966年の住宅地図では「文化会館」。1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「京都文化会館」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「京都市歴史資料館」建物西側。最寄駅は京阪本線神宮丸太町駅。

*** 京極座/東洋映画劇場/西陣東映劇場
所在地 : 京都府京都市上京区千本中立売上ル（1950年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東西俵屋町642（1953年・1955年）、京都府京都市上京区中立売通上屋町上ル（1958年）、京都府京都市上京区千本通中立売通上ル（1960年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東入ル（1963年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル（1966年・1969年）
開館年 : 1910年、1952年5月
閉館年 : 1971年8月20日
Wikipedia : [[西陣東映劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%99%A3%E6%9D%B1%E6%98%A0%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
『全国映画館総覧 1955』によると1952年5月開館。1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「東洋映画劇場」。1958年の映画館名簿では「西陣東映」。1959年・1964年・1966年の住宅地図では「西陣東映」。1960年・1963年・1966年・1969年の映画館名簿では「西陣東映劇場」。1973年の映画館名簿には掲載されていない。1973年の住宅地図では跡地に飲食店街があり中央に路地がある。跡地は千本中立売交差点の北東130mにある「創菜旬味よし彦」やその北側の建物。当時は建物の間の路地が存在しなかった。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

1960年7月10日午後7時15分頃、京都市上京区千本通中立売上ルの東映直営館「西陣東映」スクリーンから出火し、スクリーンと天井の一部が焼失した。映写主任と観客の一人が軽傷。原因は漏電とみられる。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1960年8月1日、264号))

1960年7月10日、京都市の「西陣東映」がスクリーンと天井を焼失した。原因は漏電。((「劇場火災」『映画年鑑 1961』時事通信社、1961年))

*** 西陣松竹/西陣昭和館/昭和館
所在地 : 京都府京都市上京区千本通下長者町（1930年）、京都府京都市上京区千本通下長者町上（1936年）、京都府京都市上京区千本通下長者町下ル（1941年）、京都府京都市上京区千本通下長者町（1943年）、京都府京都市上京区千本長者町上ル（1947年）、京都府京都市上京区千本通下長者町上ル（1950年・1953年・1955年）、京都府京都市上京区千本通上長者町上ル（1958年）、京都府京都市上京区千本通下長者町上ル（1960年・1963年）、京都府京都市上京区千本通下長者町上ル華堂町116（1966年）、京都府京都市上京区千本通下長者上ル華堂町116（1969年）、京都府京都市上京区千本通下長者町上ル華堂前ノ町（1973年）
開館年 : 1927年4月
閉館年 : 1972年
Wikipedia : [[西陣昭和館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%99%A3%E6%98%AD%E5%92%8C%E9%A4%A8]]
『全国映画館総覧 1955』によると1927年4月開館。1930年・1936年・1941年・1943年・1947年・1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「昭和館」。1958年の映画館名簿では「京都昭和館」。1959年・1964年の住宅地図では「西陣松竹」。1960年・1963年の映画館名簿では「西陣松竹」。1966年の住宅地図では「昭和館映画劇場」。1969年の映画館名簿では「西陣昭和館」。1973年の映画館名簿では「昭和館」。1973年の住宅地図では跡地に空白の建物。1977年・1980年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「スギ薬局千本店」と「キャン・ドゥ千本店」。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 西陣マキノキネマ/西陣キネマ
所在地 : 京都府京都市上京区西陣千本中立売（1930年）、京都府京都市上京区千本中立売東西俵屋町（1936年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東入ル（1941年）、京都府京都市上京区西陣京極町（1943年）、京都府京都市上京区千本通り中立売上ル西俵屋町642（1953年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東西俵屋町642（1955年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東入ル（1958年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル（1960年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東入ル（1963年）、京都府京都市上京区千本通中立売東入ル俵屋町642（1966年）、京都府京都市上京区千本通中立売東入ル俵屋町（1969年）、京都府京都市上京区千本中立売上ル東入ル東西俵屋町642（1973年）、京都府京都市上京区千本中立売上ル東入ル東西俵屋町（1975年・1978年・1980年）
開館年 : 1920年、1932年2月
閉館年 : 1984年6月
Wikipedia : [[西陣キネマ>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%99%A3%E3%82%AD%E3%83%8D%E3%83%9E]]
『全国映画館総覧 1955』によると1932年2月開館。1930年の映画館名簿では「西陣マキノキネマ」。1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「西陣キネマ」。1947年・1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年・1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1973年・1975年・1978年・1980年の映画館名簿では「西陣キネマ」。1959年・1964年・1973年の住宅地図では「西陣キネマ」。1985年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「デイリーカナートイズミヤ千本中立売店」東側の民家数軒。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

*** 新興映画劇場/国際映画劇場/西陣国際映画劇場/西陣大映国際劇場/西陣大映/シネフレンズ西陣
所在地 : 千本通り中立売上ル西俵屋町（1953年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東西俵屋町（1955年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル（1958年・1960年）、京都府京都市上京区千本通中立売上ル東入ル（1963年）、京都府京都市上京区千本通中立売東入ル西俵屋町651-2（1966年）、京都府京都市上京区千本通中立売東入ル西俵屋町（1969年）、京都府京都市上京区千本中立売上ル東入ル東西俵屋町647（1973年）、京都府京都市上京区千本中立売上ル東入ル東西俵屋町（1975年・1978年・1980年）、京都府京都市上京区千本通中立売東入ル（1985年・1990年）、京都府京都市上京区千本中立売上ル東入ル東西俵屋町647（1995年・2000年・2005年）
開館年 : 1911年、1942年（西陣大映）、1950年、1992年（シネ・フレンズ西陣）
閉館年 : 2005年
Wikipedia : [[西陣大映>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%99%A3%E5%A4%A7%E6%98%A0]]
『全国映画館総覧 1955』によると1950年開館。1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年の映画館名簿では「国際映画劇場」。1958年の映画館名簿では「西陣国際映画劇場」。1959年の住宅地図では「西陣大映国際劇場」。1960年の映画館名簿では「西陣大映国際劇場」。1963年・1966年・1969年・1973年・1976年・1980年・1985年・1990年の映画館名簿では「西陣大映」。1964年・1966年・1973年の住宅地図では「西陣大映」。1986年の映画館名簿では経営会社が藤本興業、経営者が藤本正男、支配人が永久保シゲ子、木造1階、130席、にっかつを上映。1992年の映画館名簿には掲載されていない。1994年・1995年・2000年・2005年の映画館名簿では「シネ・フレンズ西陣」。1994年の映画館名簿では経営会社が東梅田日活、経営者が駒田達郎、支配人が西川宏、木造1階、130席、成人映画を上映。2005年の映画館名簿では経営会社が東梅田日活、経営者・支配人ともに駒田達郎、木造1階、130席、成人映画を上映。2010年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「デイリーカナートイズミヤ千本中立売店」東50mの民家。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

「シネ・フレンズ西陣」に言及している書籍として、高瀬進『ピンク映画館の灯 暗闇が恋しい都市の隠れ家』自由国民社、2001年がある。((高瀬進『ピンク映画館の灯 暗闇が恋しい都市の隠れ家』自由国民社、2001年))

2005年6月31日、京都市上京区千本中立売の映画館「シネ・フレンズ西陣」が閉館する。土地と建物は売却される予定。戦時中の昭和10年代、大映封切館「西陣大映」として開館した。大映の倒産後には日活作品を上映していた。1991年には東梅田日活が運営者となり、成人映画を上映していた。千本界隈は新京極に次ぐ興行街であり、昭和30年代には8館の映画館があった。シネ・フレンズ西陣の閉館後は「千本日活」のみとなる。((「きょう閉館 『シネ・フレンズ西陣』」『京都新聞』2005年6月31日))

*** 上七軒シネマギルド
所在地 : 京都府京都市上京区上長者町千本西入ル五番町172番地
開館年 : 2001年2月24日
閉館年 : 不明
2005年の映画館名簿には掲載されていない。最寄駅は嵐電北野線北野白梅町駅。

京都市上京区の西陣に移り住んだ映画監督の原将人は、自宅の町家をミニ映画館「上七軒シネマギルド」に改装して、2001年2月24日・25日から自作映画の上映を始める。初上映作品は1973年に23歳だった原が製作した『初国知所之天皇』（はつくにしらすめらみこと）。原が京都を起点に日本全国を旅するロードムービーであり、16ミリ映写機2台と8ミリ映写機を用いて上映する。原は1997年に広末涼子主演の『20世紀ノスタルジア』で日本映画監督協会新人賞を受賞。2000年春には七本松通今出川上ルの町屋に移り住んだ。((「西陣町屋がミニ映画館に あす初上映 自宅を開放 監督の原さん シネマ好き集まれ」『京都新聞』2001年2月23日))

*** 五番街東宝/西陣千本日活/千本日活
所在地 : 京都府京都市上京区千本通上長者町西（1962年）、京都府京都市上京区千本通上長者町千本西入ル（1963年）、京都府京都市上京区上長者町千本西入ル（1964年）、京都府京都市上京区上長者町千本西入ル本町（1966年・1969年）、京都府京都市上京区上長者町通千本西入ル（1973年・1975年・1978年）、京都府京都市上京区上長者町通千本西入ル五番町178（1980年・1985年・1990年）、京都府京都市上京区千本西入ル五番町178（1995年）、京都府京都市上京区千本下ル五番町178（2000年・2005年）、京都府京都市上京区千本中立売下ル五番町172（2010年・2015年）、京都府京都市上京区上長者町通千本西入ル五番町172（2020年・2022年）
開館年 : 1961年7月15日
閉館年 : 営業中
Wikipedia : [[千本日活>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%9C%AC%E6%97%A5%E6%B4%BB]]
1959年の住宅地図では後の映画館の場所に「西陣新地組合事務所」。1961年の映画館名簿には掲載されていない。1962年・1963年の映画館名簿では「五番街東宝」。1964年の映画館名簿では「千本日活」。1964年の映画館名簿では経営者が千本日活、支配人が吉田忠雄、鉄筋造2階冷暖房付、定員482、日活を上映。1964年・1966年・1973年の住宅地図では「千本日活」。1966年・1969年の映画館名簿では「西陣千本日活」。1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年・2005年・2010年・2015年・2020年・2022年の映画館名簿では「千本日活」。1973年の映画館名簿では経営会社が宮崎興行、経営者・支配人ともに宮崎三郎、鉄筋造1階冷暖房付、510席、成人映画を上映。2022年の映画館名簿では経営会社が宮崎興行、経営者が宮崎栄嗣、支配人が辰巳友啓、300席。最寄駅はJR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線二条駅。

1961年7月中旬、京都市上京区上長者町千本西入ルに「五番街東宝」が開館する。鉄骨鉄筋造3階建て、冷暖房完備。定員600。東宝封切館。経営は大島繁造社長の西陣新土地株式会社。支配人は大島弘。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1961年7月15日号、290号))

映画館「千本日活」と南東のはす向かいにあった旧大和屋の建物の写真あり。千本日活が建つ前には、敷地に五番町の検番の建物があり、2階が演舞場になっていた。『全国女性街ガイド』では美人座や照美などとともに大店として大和屋が挙げられている。千本通から西に入った丁字路の角にあり、ステンドグラスの窓が特徴だった。((木村聡『赤線跡を歩く 完結編』自由国民社、2007年、p.111))

2018年10月17日の『京都新聞』朝刊には「千本日活」が台風被害により休館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「千本日活、台風被害で休館 西陣に唯一残る映画館 職人不足、再開は来春以降」『京都新聞』2018年10月17日朝刊))

2019年4月3日の『京都新聞』夕刊には「千本日活」が4月10日から営業再開するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「千本日活 静かに復活 昨年9月台風被害の映画館 上京・10日から 雨漏り直し 座席一新」『京都新聞』2019年4月3日夕刊))

「千本日活」に言及している書籍として、高瀬進『ピンク映画館の灯 暗闇が恋しい都市の隠れ家』自由国民社、2001年がある。((高瀬進『ピンク映画館の灯 暗闇が恋しい都市の隠れ家』自由国民社、2001年))

「千本日活」に言及している書籍として、中馬聰『映画館 中馬聰写真集』リトルモア、2015年がある。((中馬聰『映画館 中馬聰写真集』リトルモア、2015年))

「千本日活」に言及している書籍として、大屋尚浩『日本懐かし映画館大全』辰巳出版、2017年がある。((大屋尚浩『日本懐かし映画館大全』辰巳出版、2017年))

「千本日活」の写真が掲載されている書籍として、窪島誠一郎『父・水上勉をあるく』彩流社、2015年がある。((窪島誠一郎『父・水上勉をあるく』彩流社、2015年、p.25))

2021年1月にWeb OYA-bunko（大宅壮一文庫）で検索したが有意な言及は発見できず。

*** 出町座1・2
所在地 : 京都府京都市上京区今出川通出町西入上ル三芳町133（2020年・2022年）
開館年 : 2017年12月28日
閉館年 : 営業中
Wikipedia : [[出町座>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E7%94%BA%E5%BA%A7]]
2018年の映画館名簿には掲載されていない。2020年・2022年の映画館名簿では「出町座 BF・出町座 2F」（2館）。2022年の映画館名簿では経営会社がシマフィルム、経営者が志摩敏樹、支配人が田中誠一、42席と48席。最寄駅は叡山電鉄叡山本線出町柳駅。

「出町座」に言及している書籍として、『ミニシアターのある街へ。』JTBパブリッシング、2021年がある。((『ミニシアターのある街へ。』JTBパブリッシング、2021年))

「出町座」に言及している雑誌記事として、「京都アート系映画館事情2018 一時閉館となった京都みなみ会館と新たにオープンした出町座の関係者に聞く」『キネマ旬報』2018年8月15日号がある。((「京都アート系映画館事情2018 一時閉館となった京都みなみ会館と新たにオープンした出町座の関係者に聞く」『キネマ旬報』2018年8月15日号、pp.126-129))

「出町座」に言及している雑誌記事として、「もっと! ひみつの京都 隠れ家カフェ 京都カルチャーが活きる、新スタイルカフェが急増中! Book Cafe」『Hanako』2018年4月26日がある。ホホホ座にも言及している。現物は未確認。((「もっと! ひみつの京都 隠れ家カフェ 京都カルチャーが活きる、新スタイルカフェが急増中! Book Cafe」『Hanako』2018年4月26日、pp.48-51))

「出町座」に言及している雑誌記事として、「やっぱり行きたいね、京都 colum3 出町座オープンと聞いて、行ってみた」『CREA』2017年11月がある。現物は未確認。((「やっぱり行きたいね、京都 colum3 出町座オープンと聞いて、行ってみた」『CREA』2017年11月、p.69))

「出町座」に言及している雑誌記事として、「とーくゲスト シマフィルム（株） 出町座 田中誠一さん」『ねっとわーく京都』かもがわ出版、2018年3月がある。現物は未確認。((「とーくゲスト シマフィルム（株） 出町座 田中誠一さん」『ねっとわーく京都』かもがわ出版、2018年3月、350号、pp.39-45))

「出町座」に言及している雑誌として、『pen＋ 古都の魅力を満喫する京都カルチャー・クルーズ』CCCメディアハウス、2023年がある。現物は未確認。((『pen＋ 古都の魅力を満喫する京都カルチャー・クルーズ』CCCメディアハウス、2023年))

** 下京区
*** 公楽会館・公楽小劇場/公楽会館
所在地 : 京都府京都市下京区河原町四条角、河原町四条角地階（1950年）、京都府京都市下京区河原町四条西入ル真町54（1953年・1955年）、京都府京都市下京区河原町通四条下ル（1958年）、京都府京都市下京区河原町四条下ル（1959年）
開館年 : 1949年10月
閉館年 : 1959年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1949年10月開館。1949年の映画館名簿には掲載されていない。1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「公楽会館・公楽小劇場」（2館）。1958年・1959年の映画館名簿では「公楽会館」。1960年の映画館名簿には掲載されていない。

*** PCL映画劇場
所在地 : 京都府京都市下京区四条通大宮東入ル（1955年・1958年）、京都府京都市下京区四条通大宮東（1959年）
開館年 : 1953年1月
閉館年 : 1959年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1953年1月開館。1953年の映画館名簿には掲載されていない。1955年・1958年・1959年の映画館名簿では「PCL映画劇場」。1956年の住宅地図では「松竹東映館」。1960年の映画館名簿には掲載されていない。跡地はマンション「ヴィアーレ四条大宮」。最寄駅は阪急京都線大宮駅。

*** 日ノ出映画劇場/ヒノデ東宝
所在地 : 京都府京都市下京区四条通猪熊東入ル（1955年）、京都府京都市下京区四条通大宮東入ル（1958年）、京都府京都市下京区四条通大宮東（1959年）
開館年 : 1954年3月
閉館年 : 1959年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1954年3月開館。1953年の映画館名簿には掲載されていない。1955年の映画館名簿では「日ノ出映画劇場」。1956年の住宅地図では「ヒノデ会館」。1958年・1959年の映画館名簿では「ヒノデ東宝」。1960年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「京都銀行大宮支店」建物西側。最寄駅は阪急京都線大宮駅。

*** 島原映画劇場
所在地 : 京都府京都市下京区八条小坂町（1955年）、京都府京都市下京区八条小坂町22（1958年）、京都府京都市下京区八条小坂町（1960年・1962年）
開館年 : 1929年
閉館年 : 1962年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1929年開館。1930年・1936年・1941年・1943年・1947年・1950年・1953年の映画館名簿には掲載されていない。1955年・1958年・1960年・1962年の映画館名簿では「島原映画劇場」。1956年・1960年の住宅地図では「島原映画劇場」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「初栄大神」南西のブロックの東側の民家数軒。最寄駅はJR嵯峨野線丹波口駅。

*** 都座/都館/京都都館
所在地 : 京都府京都市下京区七条通新町南（1934年）、京都府京都市下京区七条通新町角（1936年）、京都府京都市下京区七条新町角（1941年）、京都府京都市下京区七条通新町角（1943年）、京都府京都市下京区七条通新町角下ル（1947年）、京都府京都市下京区七条通新町（1950年）、京都府京都市下京区新町七条夷之町723（1953年）、京都府京都市下京区新町七条寿之町723（1955年）、京都府京都市下京区七条新町角（1958年）、京都府京都市下京区七条新町夷之町（1960年）
開館年 : 1930年以後1934年以前、1944年6月
閉館年 : 1962年7月
『全国映画館総覧 1955』によると1944年6月開館。1930年の映画館名簿には掲載されていない。1934年・1936年・1941年の映画館名簿では「都館」。1943年・1947年の映画館名簿では「都座」。1950年の映画館名簿では「都館」。1953年・1955年・1958年・1960年の映画館名簿では「京都都館」。1956年の住宅地図では「都映画館」。1960年の住宅地図では「松竹都館」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「ファミリーマート七条新町店」。最寄駅はJR京都線・京都市営地下鉄烏丸線京都駅。

1962年7月、松竹直営館「京都座」が松竹との契約を解除された。((『映画年鑑 1964年版』時事通信社、1964年))

*** 丸物劇場・丸物小劇場/丸物劇場・丸物新劇場
所在地 : 京都府京都市下京区烏丸通七条南入ル東塩小路町729（1950年）、京都府京都市下京区七条烏丸下ル東塩小路町（1953年・1955年）、京都府京都市下京区七条烏丸下ル（1958年・1960年・1963年）
開館年 : 1946年10月
閉館年 : 1963年5月
『全国映画館総覧 1955』によると1946年10月開館。1947年の映画館名簿には掲載されていない。1950年・1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「丸物劇場・丸物小劇場」（2館）。1960年・1963年の映画館名簿では「丸物劇場・丸物新劇場」（2館）。1956年・1960年の住宅地図では「丸物百貨店」。1966年の映画館名簿には掲載されていない。「近鉄百貨店京都店」の前身である「丸物百貨店」7階。跡地は家電量販店「ヨドバシカメラマルチメディア京都」建物東側。最寄駅はJR京都線・京都市営地下鉄烏丸線京都駅。

1946年10月、丸物百貨店7階の一角に丸物劇場が開館した。百貨店が直営する映画館は珍しく、戦後の京都におけるレジャーの中心的存在だった。1947年には丸物小劇場も開館し、いずれも邦画を中心に上映した。娯楽の多様化などで観客数が低迷したことから、1963年5月には売り場の拡張工事を機に2館とも閉館した。2006年10月6日、丸物百貨店の後継館である近鉄百貨店京都店の屋上で無声映画の上映会が開催された。2007年には近鉄百貨店京都店が閉店するため、懐古展の一環として開催された。((「丸物劇場、一夜限り復活 往年の映画ファン魅了 弁士付け無声など3作」『読売新聞』2006年10月7日))

*** 京都宝座/オリオン座/宝東映/宝東映劇場/宝座
所在地 : 京都府京都市下京区西九条猪熊町（1930年）、京都府京都市下京区西九条大宮下ル（1934年）、京都府京都市下京区大宮通七条下ル上ノ町（1936年・1941年）、京都府京都市下京区大宮通七条下（1943年）、京都府京都市下京区七条通大宮（1947年・1950年）、京都府京都市下京区七条大宮下ル上之町422（1953年・1955年）、京都府京都市下京区七条大宮下ル（1958年・1960年・1963年）
開館年 : 1930年以前、1938年
閉館年 : 1964年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1938年開館。1930年・1934年・1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「宝座」。1947年の映画館名簿では「京都宝座」。1950年の映画館名簿では「オリオン座」。1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「宝座」。1956年の住宅地図では「宝座」。1960年の映画館名簿では「宝東映」。1960年の住宅地図では「宝東映」。1963年の映画館名簿では「宝東映劇場」。1964年の映画館名簿では「宝座」。1965年の映画館名簿には掲載されていない。跡地はマンション「スワンズ京都七条リベルタ」。最寄駅はJR嵯峨野線梅小路京都西駅。

*** 日本キネマ/中央劇場/京都中央劇場
所在地 : 京都府京都市下京区七条大宮西入（1930年）、京都府京都市下京区七条通大宮西入ル（1936年）、京都府京都市下京区大宮西入ル八条和気町12（1941年）、京都府京都市下京区七条通大宮西入ル（1943年）、京都府京都市下京区大宮西入ル（1947年）、京都府京都市下京区七条通大宮西入ル（1950年）、京都府京都市下京区七条通大宮西入ル八条和気町111（1953年）、京都府京都市下京区七条大宮西入ル八条和気町12（1955年）、京都府京都市下京区八条和気町（1958年）、京都府京都市下京区七条大宮西入ル（1960年）、京都府京都市下京区八条和気町（1963年）、京都府京都市下京区八条和気町12-5（1966年・1967年）
開館年 : 1927年
閉館年 : 1967年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1927年開館。1930年・1936年・1941年・1943年・1947年・1950年・1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「日本キネマ」。1956年の住宅地図では「日本キネマ映画館」。1960年・1963年の映画館名簿では「中央劇場」。1964年の京都市全商工住宅案内図帳では「中央劇場」。1966年・1967年の映画館名簿では「京都中央劇場」。1968年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「ハンコ卸売センター京都七条大宮店」。最寄駅はJR嵯峨野線梅小路京都西駅。

*** パレス会館
所在地 : 京都府京都市下京区四条寺町（1958年）、京都府京都市下京区四条寺町下ル（1960年）、京都府京都市下京区寺町四条下ル（1963年）、京都府京都市下京区四条河原町四条下ル西入ル南（1966年・1967年・1968年）
開館年 : 1955年7月30日
閉館年 : 1968年頃
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1958年の映画館名簿では「パレス大劇場・パレス南劇場・パレス北劇場・パレス西劇場」（4館）。1960年の映画館名簿では「パレス東映・パレス松竹・パレス名画・シネマパレス」（4館）。1963年の映画館名簿では「パレス大劇場・パレス東宝・パレスシネマ・パレス名画座」（4館）。1966年の映画館名簿では「京極東宝パレス劇場・京極東宝パレス映画劇場・京極パレス名画座」（3館）。1968年の映画館名簿では「東宝パレス劇場・東宝パレス映画劇場・パレス名画座」（3館）。1968年の映画館名簿では経営者が東宝、東宝パレス劇場が鉄筋造2階冷暖房付で定員888で洋画ロードショーを上映、東宝パレス映画劇場が鉄筋造2階冷暖房付で定員725で洋画ロードショーを上映、パレス名画座が鉄筋造1階冷暖房付で定員152で東宝を上映。1969年の映画館名簿には掲載されていない。建物名はパレス会館。跡地は「高島屋京都店西棟」。最寄駅は阪急京都線京都河原町駅。

1955年7月30日、京都市下京区寺町四条下ルに「京都パレス」の映画館3館が開館した。京都最大のアイススケート場「アイス・パレス」を映画館に転換させるため、6月初旬から総工費5000万円で工事を行っていた。椅子席1600の「パレス大劇場」、椅子席550の「パレス南劇場」、椅子席550の「パレス北劇場」。いずれもスロープスタイル。パレス大劇場は80尺×33尺の超大スクリーンを有し、シネスコと平面の二本立て。経営は株式会社丸玉。((「興行街」『キネマ旬報』1955年9月15日号、第128号))

1959年11月22日、京都市下京区寺町通四条下ルの「パレス名画座」は「パレス東宝」に改称して東宝封切館に転向した。中京区新京極四条上ルの「京極東宝」が洋画封切館に転向するため。経営は丸玉興行。((「映画館」『キネマ旬報』1959年12月1日、247号))

1960年7月5日、京都市下京区四条寺町下ルの「パレス東映」は「パレス日活」に改称して日活封切館に転向した。経営はパレス劇場。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1960年8月1日、264号))

1961年12月23日、東宝の直営館として「パレス大劇場」「パレス東宝」「パレス名画座」が開館した。((『映画年鑑 1963年版』時事通信社、1963年))

1962年4月25日、京都市の東宝パレス会館内にある「パレス東宝」は特選洋画封切館となって「パレス・シネマ」に改称した。((「映画館ニュース」『キネマ旬報』1962年6月1日、313号))

1962年4月25日、東宝パレス会館の「パレス東宝」が「パレス・シネマ」に改称して特選外画封切館となった。((『映画年鑑 1963年版』時事通信社、1963年))

1963年8月21日、京都市の「京都パレス」が改築工事に入った。パレス東宝、パレス大劇、パレス名画、パレスシネマの4館を取り壊して3館に建て直し、うち1館はシネラマ興行、他の1館は70ミリ興行を行う。11月1日に3館のうち2館が、12月24日に残りの1館が開館する予定。((「THEATER」『キネマ旬報』1963年9月15日、第348号))

1960年頃の京都市中京区にあった映画館「パレス劇場」の写真あり。ラグビーボール型の建物、「PALACE」の文字が見える。手前は春長寺、右は浄教寺と京都府労働会館、右奥は京都市立永松小学校である。四条寺町下ル貞安前之町の龍池山大雲院の境内にあった。もとは1953年に建設されたアイススケート場である。1973年には大雲院が東山区祇園町南側に移転し、そのころにはパレス劇場も閉館した。跡地は高島屋と駐車場になっている。((白幡洋三郎（監修）『保存版 京都市今昔写真集』樹林舎、2008年、p.47))

*** 島原国際劇場
所在地 : 京都府京都市下京区八条二人司町3-7（1953年・1955年・1958年・1960年）、京都府京都市下京区二人司町（1963年）、京都府京都市下京区二人司町3-7（1966年・1969年・1970年）
開館年 : 1951年9月
閉館年 : 1970年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1951年9月開館。1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年・1958年・1960年・1963年・1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「島原国際劇場」。1956年・1960年の住宅地図では「島原国際劇場」。1964年の京都市全商工住宅案内図帳では「下京国際劇場」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「小坂児童公園」南東60mの鮮魚店「魚正」など。最寄駅はJR嵯峨野線丹波口駅。

*** 田園ニュース劇場/京極田園映画劇場/田園映画劇場
所在地 : 京都府京都市下京区河原町通仏光寺電停前（1955年）、京都府京都市下京区河原町仏光寺角（1960年）、京都府京都市下京区河原町通仏光寺（1963年）、京都府京都市下京区河原町松原上ル2丁目富永町338（1966年）、京都府京都市下京区河原町松原上2丁目富永町（1969年）、京都府京都市下京区河原町通仏光寺富永町430（1973年）、京都府京都市下京区河原町通仏光寺富永町（1974年・1975年）
開館年 : 1954年12月
閉館年 : 1975年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1954年12月開館。1955年の映画館名簿では「田園ニュース映画劇場」。1960年・1963年の映画館名簿では「田園ニュース劇場」。1964年の京都市全商工住宅案内図帳では「田園ビル レストランシアター田園、田園劇場、ダンス喫茶田園」。1966年の映画館名簿では「京極田園映画劇場」。1969年・1973年・1974年・1975年の映画館名簿では「田園映画劇場」。1976年の映画館名簿には掲載されていない。最寄駅は阪急京都線京都河原町駅。

*** ステーションシネマ/ステーションキネマ
所在地 : 京都府京都市下京区烏丸七条下ル（1957年・1958年・1960年・1963年）、京都府京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町719（1966年）、京都府京都市下京区烏丸七条下ル東塩小路町（1969年）、京都府京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町719（1973年）、京都府京都市下京区烏丸七条下ル東塩小路町（1975年・1978年・1980年）、京都府京都市下京区烏丸七条下ル東塩小路（1982年・1984年）
開館年 : 1956年頃
閉館年 : 1984年頃
1956年の映画館名簿には掲載されていない。1956年の住宅地図では「京都ステーションキネマ」。1957年・1958年の映画館名簿では「ステーション・キネマ」。1960年の映画館名簿では「ステーションキネマ」。1960年の住宅地図では「京都ステーションシネマ」。1963年の映画館名簿では「ステーション・キネマ」。1964年の京都市全商工住宅案内図帳では「ステーションシネマ」。1966年の映画館名簿では「ステーションキネマ」。1969年の映画館名簿では「ステーションシネマ」。1973年・1975年・1978年の映画館名簿では「ステーション・キネマ」。1980年の映画館名簿では「ステーション・シネマ」。1982年・1984年の映画館名簿では「ステーションキネマ」。1984年の映画館名簿では鉄筋造1階、450席、経営会社がステーションキネマ、経営者が岡洋、支配人が永井英男、東映を上映。1985年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「酔心京都駅前店」などが入る「SKビル」。最寄駅はJR京都線・京都市営地下鉄烏丸線京都駅。

*** ルネサンスホール
所在地 : 京都府京都市下京区東洞院通塩小路下ル東塩小路町849（1987年・1988年）、京都府京都市下京区東洞院通塩小路下ル東塩小路町849 ルネッサンスビル（1990年）
開館年 : 1986年頃
閉館年 : 1992年12月
1986年の映画館名簿には掲載されていない。1987年・1988年・1990年・1992年の映画館名簿では「ルネサンスホール」。1988年・1992年の映画館名簿では経営会社が株式会社ルネサンス、経営者が林原健、支配人が西山昭、鉄筋造4階、186席、邦画を上映。1995年の映画館名簿には掲載されていない。1992年12月に閉館するまでは映画上映会社「RCS」の上映拠点であり、1993年から「RCS」は上映拠点を京都みなみ会館に移した。跡地は「セレマビル」。最寄駅はJR京都線・京都市営地下鉄烏丸線京都駅。

*** スペース ベンゲット
所在地 : 京都府京都市下京区綾小路大宮町50 ヒロビル3階
開館年 : 1989年12月
閉館年 : 1995年3月31日
1990年・1992年・1995年の映画館名簿には掲載されていない。1992年・1994年の住宅地図では綾大宮町50という番地やヒロビルを発見できず。ビルの1階には北海道料理屋「石狩」があったとされる。

1995年3月末をもって、京都市・四条大宮の映画館「スペース・ベンゲット」が閉館する。1989年に開館してから自主製作映画などを積極的に上映していた。3月12日までは「世界映画史展望・最終編」と題し、リュミエール兄弟からヌーヴェルバーグ作品までを取り上げた特集上映を行っている。((「関西トレンディ 京都スペース・ベンゲット 今月末閉館控え主要作品を上映」『日本経済新聞』1995年3月11日))

1995年3月31日をもって、京都市下京区大宮通綾小路下ルにある60席のミニシアター「スペース・ベンゲット」が閉館する。1989年12月、自主制作グループや自主上映グループ4団体が共同で開館させた。3年程前から観客数が低迷していた。また、上映設備は16ミリまでしかなかった。最終上映は『わが町』。((「31日を限りに閉鎖 自主上映の映画館スペース・ベンゲット」『朝日新聞』1995年3月30日))

1995年3月末をもって、四条大宮の自主上映映画館「スペース・ベンゲット」が活動を終了する。京都市内の自主製作・自主上映グループ4団体が集まり、1989年に開館していた。自主製作映画、ドキュメンタリー作品、実験映画、名画などを上映していた。小林洋一代表。35ミリ上映機材が設置できず、8ミリや16ミリの上映がほとんどだった。自治体や企業のバックアップがなく赤字が累積していた。((「自主上映映画館『スペース・ベンゲット』が6年間の活動に終止符」『毎日新聞』1995年3月31日))

*** 京都シネマ1・2・3
所在地 : 京都府京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸ビル3階（2005年・2010年・2015年・2020年・2022年）
開館年 : 2004年12月4日
閉館年 : 営業中
Wikipedia : [[京都シネマ>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E]]
2004年の映画館名簿には掲載されていない。2005年・2010年・2015年・2020年・2022年の映画館名簿では「京都シネマ1・2・3」（3館）。2005年の映画館名簿では経営会社が如月社、経営者が神谷雅子、支配人が横地由起子、いずれも鉄筋造3階、104席と89席と60席、いずれも邦画・洋画を上映。2022年の映画館名簿では経営会社が株式会社京都シネマ、経営者が志摩敏樹、支配人が川辺紀子、1が104席、2が89席、3が61席。最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線四条駅または阪急京都線烏丸駅。

2004年11月10日、京都市下京区烏丸通四条下ルのアート系映画館「京都シネマ」の内覧会が行われた。12月4日に開館し、年間20万人の動員を目指す。京都丸紅ビル跡地に建設されたCOCON烏丸の3階にあり、104席・89席・61席の3スクリーンを有する。スクリーンはいずれも横3.7メートル×縦1.5メートル。劇場の壁・床・天井を中空構造にして外部の音を遮断し、最新のフルデジタル音響システムを導入した。総工費は約2億円。シネコンで上映されにくい日本映画、アジアや欧州の名作、ドキュメンタリー映画などを上映する。大学生・映像作家・撮影所・放送局と連携し、映画に限らず幅広い映像作品も紹介する。経営は京都市で自主上映活動を行う如月社であり、配給会社などが資本参加している。((「最新音響システム完備 『京都シネマ』開業前内覧会 関係者集客へ期待」『京都新聞』2004年11月11日))

2004年12月4日には京都市の四条烏丸に映画館「京都シネマ」が開館する。シネマ1では12月4日から12月17日に『みんな誰かの愛しい人』を、12月18日からは『五線譜のラブレター』を上映する。シネマ2では12月4日から12月24日に『お父さんのバックドロップ』を、12月25日からは『スーパーサイズ・ミー』を上映する。シネマ3では12月4日から12月17日に『誰も知らない』を、12月18日からは『堕天使のパスポート』を、12月25日からは『透光の樹』を上映する。((「四条烏丸にこだわりのアート系映画館 京都シネマ 12/4（土）OPEN」『京都新聞』2004年12月4日))

2004年12月4日、京都市下京区烏丸通四条下ルのCOCON烏丸にアート系映画館「京都シネマ」が開館した。16時過ぎには『お父さんのバックドロップ』に主演した宇梶剛士と李闘士男監督による舞台挨拶が行われた。12月5日には『誰も知らない』の是枝裕和監督による舞台挨拶がある。((「アート系新拠点 『京都シネマ』開館 下京 ファン詰めかける」『京都新聞』2004年12月5日))

「京都シネマ」に言及している書籍として、蔵田敏明『シネマの京都をたどる』淡交社、2007年がある。((蔵田敏明『シネマの京都をたどる』淡交社、2007年))

** 東山区
*** 弥栄劇場/弥栄グランド劇場/グランド会館/弥栄会館
所在地 : 京都府京都市東山区祇園町花見小路通（1941年）、京都府京都市東山区祇園南側（1943年）、京都府京都市東山区祇園町南側（1947年）、京都府京都市東山区祇園花見小路（1950年）、京都府京都市東山区祇園町南側570-2（1953年）、京都府京都市東山区祇園町南側570-1（1955年）、京都府京都市東山区祇園町花見小路（1956年・1957年）
開館年 : 1937年
閉館年 : 1957年頃
Wikipedia : [[弥栄会館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A5%E6%A0%84%E4%BC%9A%E9%A4%A8]]
『全国映画館総覧 1955』によると1937年開館。1936年の映画館名簿には掲載されていない。1941年・1943年の映画館名簿では「弥栄会館」。1947年の映画館名簿では「弥栄劇場」。1950年の映画館名簿では「弥栄グランド劇場」。1953年の映画館名簿では「グランド会館」。1955年・1956年・1957年の映画館名簿では「弥栄会館」。1955年の映画館名簿では鉄筋造2階建冷暖房付、定員1202、経営者は祇園甲部組合・松竹、支配人は田辺徳三郎。1958年の映画館名簿には掲載されていない。1959年の住宅地図では「弥栄会館」。建物の弥栄会館は現存。最寄駅は京阪本線祇園四条駅。

2001年8月28日、京都市東山区祇園町南側570-2の「弥栄会館」は国の登録有形文化財に登録された。1936年に建てられた。鉄骨鉄筋コンクリート造、地上5階・地下1階建。城郭の天守を思わせる造形。設計は劇場建築を手がけた木村得三郎。(([[弥栄会館>>https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/178516]] 文化遺産オンライン))

*** センター松竹劇場
所在地 : 京都府京都市東山区五条問屋町（1957年）、京都府京都市東山区問屋町通五条下ル（1958年）、京都府京都市東山区問屋町五条下ル（1960年）、京都府京都市東山区問屋町通五条下ル（1962年）
開館年 : 1956年頃
閉館年 : 1962年頃
1956年の映画館名簿には掲載されていない。1957年・1958年・1960年・1962年の映画館名簿では「センター松竹劇場」。1959年の住宅地図では「五条センター センター松竹劇場」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は2019年9月開業の「オリエンタルホテル京都ギャラリー」。最寄駅は京阪本線清水五条駅。

*** 京都祇園会館/祇園会館
所在地 : 京都府京都市東山区祇園町北側323（1966年）、京都府京都市東山区祇園町北側313（1969年）、京都府京都市東山区祇園町北側323（1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年・2005年・2010年）
開館年 : 1958年3月23日
閉館年 : 2012年3月31日
Wikipedia : [[祇園会館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%87%E5%9C%92%E4%BC%9A%E9%A4%A8]]
1960年・1963年の映画館名簿には掲載されていない。1966年・1969年の映画館名簿では「京都祇園会館」。1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年・2005年・2010年の映画館名簿では「祇園会館」。2015年の映画館名簿には掲載されていない。建物は演芸場「よしもと祇園花月」として現存。最寄駅は京阪本線祇園四条駅。

1958年3月23日、京都市東山区祇園町北側323に「祇園会館」が開館した。京都土地興行株式会社が総工費1億4000万円で建設中だった。演劇・映画・音楽・舞踊など各種催しの貸会館。映画はロードショー上映が建前であり、4月1日から4月14日まで新東宝『天皇・皇后と日清戦争』を上映した。((「映画館」『キネマ旬報』1958年5月15日、204号))

1973年6月の『キネマ旬報』「われらの映画館 35回 祇園会館」が掲載された。現物は未確認。((「われらの映画館 35回 祇園会館」『キネマ旬報』1973年6月、第607号))

2012年3月末をもって、京都市東山区の名画座「祇園会館」が映画の定期上映を終了する。4月以降は吉本興業の演芸場「よしもと祇園花月」としてお笑い公演を拡大する。1958年に開館し、1960年代から本格的に名画座となった。入れ替えなし、2本立てのスタイルで上映し、京都出身の多くの映画人がここで映画を鑑賞したとされる。2011年7月によしもと祇園花月が正式オープンすると、映画の上映は公演のない平日昼間のみとなっていた。映写機などの設備は残し、毎年10月の京都映画祭の会場としても使用される予定。((「祇園会館 映画に幕 開館54年、京の業界人育てた名画座 今月末、お笑い公演拡大」『京都新聞』2012年3月6日))

「祇園会館」に言及している書籍として、蔵田敏明『シネマの京都をたどる』淡交社、2007年がある。((蔵田敏明『シネマの京都をたどる』淡交社、2007年))

「祇園会館」に言及している書籍として、中馬聰『映画館 中馬聰写真集』リトルモア、2015年がある。((中馬聰『映画館 中馬聰写真集』リトルモア、2015年))

*** 京都東山本町劇場/本町館
所在地 : 京都府京都市東山区本町通り（1925年）、京都府京都市東山区本町通七条下ル（1927年）、京都府京都市東山区本町8丁目（1930年・1934年・1936年・1941年）、京都府京都市東山区本町8（1943年）、京都府京都市東山区本町8-75（1953年・1955年）、京都府京都市東山区本町8-17（1958年・1960年）、京都府京都市東山区本町8丁目（1963年）、京都府京都市東山区本町8-75（1966年・1973年・1975年・1976年・1978年・1980年・1985年）、京都府京都市東山区本町8-77（1990年・1995年・2000年・2005年）、京都府京都市東山区本町8-75（2010年・2015年・2020年・2022年）
開館年 : 1920年8月31日、1982年（ビル化）
閉館年 : 営業中
Wikipedia : [[本町館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%BA%E9%A4%A8]]
『全国映画館総覧 1955』には開館年が掲載されていない。1925年・1927年・1930年・1934年・1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「本町館」。1947年・1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年・1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「本町館」。1966年・1969年の映画館名簿では「京都東山本町劇場」。1966年の映画館名簿では経営者が谷口興行、支配人が記載なし、木造2階冷暖房付、定員450、東映・東宝・日活を上映。1973年・1975年・1976年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年・2005年・2010年・2015年・2020年・2022年の映画館名簿では「本町館」。1982年の映画館名簿では経営者・支配人ともに谷口貞一、木造1階、160席、邦画を上映。1983年の映画館名簿では経営者・支配人ともに谷口禎一、鉄筋造2階、100席、邦画を上映。2022年の映画館名簿では経営者が谷口彰、支配人が谷口昌子、85席。「デイサービスすばる東山」が入る建物の2階。最寄駅は京阪本線七条駅。

2021年1月にWeb OYA-bunko（大宅壮一文庫）で検索したが有意な言及は発見できず。

* 京都市周縁部
** 伏見区
*** 中央館/伏見中央館/中央映画劇場/伏見キネマ
所在地 : 京都府紀伊郡伏見町丹波橋（1930年）、京都府京都市伏見区丹波橋（1936年）、京都府京都市伏見区北尼ヶ崎町494（1953年・1955年）、京都府京都市伏見区北尼ヶ崎456（1958年）、京都府京都市伏見区北尼ヶ崎町（1960年）
開館年 : 1926年
閉館年 : 1961年
Wikipedia : [[伏見キネマ>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E3%82%AD%E3%83%8D%E3%83%9E]]
『全国映画館総覧 1955』によると1921年開館。1930年の映画館名簿では「中央館」。1936年の映画館名簿では「伏見中央館」。1943年・1947年・1949年・1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年・1955年・1958年・1960年の映画館名簿では「伏見キネマ」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「京都中央信用金庫伏見支店」東南東70mの民家数軒。最寄駅は京阪本線丹波橋駅。

*** 伏見大手座/伏見日活館/伏見日活映画劇場/伏見大手劇場
所在地 : 京都府紀伊郡伏見町伯耆町（1930年）、京都府京都市伏見区伯耆町（1936年）、京都府京都市伏見区伯耆町19（1941年）、京都府京都市伏見区伯耆町（1943年）、京都府京都市伏見区伯耆町19（1947年）、京都府京都市伏見区伯耆町（1949年）、京都府京都市伏見区伯耆町19（1950年）、京都府京都市伏見区伯耆町9（1953年・1955年・1958年）、京都府京都市伏見区伯耆町（1960年）
開館年 : 1895年
閉館年 : 1962年
Wikipedia : [[伏見大手劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E5%A4%A7%E6%89%8B%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
『全国映画館総覧 1955』には開館年が掲載されていない。1930年・1936年・1941年・1943年の映画館名簿では「伏見帝国館」。1950年頃に伏見日活館に改称。1947年・1949年・1950年・1953年・1955年の映画館名簿では「伏見日活館」。1955年に伏見日活映画劇場に改称。1957年頃に伏見大手劇場に改称。1958年・1960年の映画館名簿では「伏見大手劇場」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「イオン伏見プラザ店」建物西側。最寄駅は京阪本線伏見桃山駅。

1955年頃の「伏見日活館」の写真あり。((『映画黄金期 小屋と名作の風景 下巻』国書刊行会、1989年、p.39))

*** 伏見都館/伏見都映画劇場/伏見都映劇/伏見ミュージック
所在地 : 京都府京都市伏見区鑓屋町（1936年）、京都府京都市伏見区鑓屋町1113（1941年）、京都府京都市伏見区鑓屋町（1943年・1953年・1955年）、京都府京都市伏見区鑓屋町1112（1958年）、京都府京都市伏見区鑓屋町（1960年）
開館年 : 1930年
閉館年 : 1962年
Wikipedia : [[伏見都映画劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E9%83%BD%E6%98%A0%E7%94%BB%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
『全国映画館総覧 1955』によると1930年開館。1930年の映画館名簿には掲載されていない。1936年・1941年の映画館名簿では「都館」。1943年の映画館名簿では「伏見都館」。1947年・1949年・1950年の映画館名簿には掲載されていない。1950年に伏見都映画劇場に改称。1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「伏見都映画劇場」。1960年の映画館名簿では「伏見都映劇」。1962年ストリップ劇場転換&伏見ミュージック改称。1963年の映画館名簿には掲載されていない。2005年1月10日ストリップ劇場閉館。跡地は葬儀場「いまそう会館墨染」。最寄駅は近鉄京都線伏見駅。

*** 伏見松竹館/伏見映劇/伏見映画劇場/伏見松竹劇場/伏見劇場
所在地 : 京都府紀伊郡伏見町下風呂屋町（1930年）、京都府京都市伏見区風呂屋町（1936年）、京都府京都市伏見区風呂屋町335（1941年）、京都府京都市伏見区風呂屋町（1943年・1947年・1949年・1950年）、京都府京都市伏見区風呂屋町235（1953年・1955年・1958年）、京都府京都市伏見区風呂屋町（1960年）、京都府京都市伏見区風呂屋町235（1963年・1966年）
開館年 : 明治初期
閉館年 : 1967年頃
Wikipedia : [[伏見映画劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E6%98%A0%E7%94%BB%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
『全国映画館総覧 1955』には開館年が掲載されていない。1928年頃に伏見松竹館に改称。1930年・1936年の映画館名簿では「伏見松竹館」。1940年頃に伏見映画劇場に改称。1941年・1943年の映画館名簿では「伏見映画劇場」。1947年の映画館名簿では「伏見映劇」。1949年・1950年・1953年・1955年・1958年の映画館名簿では「伏見映画劇場」。1959年に伏見松竹劇場に改称。1960年の映画館名簿では「伏見松竹劇場」。1961年に伏見劇場に改称。1963年・1966年の映画館名簿では「伏見劇場」。1969年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は有料駐車場「三井のリパークハローワーク伏見前」。最寄駅は京阪本線伏見桃山駅。

*** 伏見大映/伏見東映劇場(2代)/伏見東映/伏見東劇
所在地 : 京都府京都市伏見区東大手町783（1958年）、京都府京都市伏見区東大手町（1960年）、京都府京都市伏見区東大手町783（1963年）、京都府京都市伏見区東大手町21（1966年・1969年）、京都府京都市伏見区東大手町766（1973年）、京都府京都市伏見区東大手町783（1975年・1978年・1980年・1985年）
開館年 : 1956年12月14日
閉館年 : 1987年
Wikipedia : [[伏見東劇>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E6%9D%B1%E5%8A%87]]
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1956年12月に伏見大映として開館。1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「伏見大映」。1967年頃に伏見東映劇場に改称。1966年・1969年の映画館名簿では「伏見東映劇場」。1973年・1975年の映画館名簿では「伏見東映」。1977年に伏見東劇に改称。1978年・1980年・1985年の映画館名簿では「伏見東劇」。1980年の映画館名簿では木造1階部分350席、経営会社は同和商事、経営者は浅原隆三、支配人は金子良和、邦画・洋画を上映。1990年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「大林マンション」。最寄駅は京阪本線伏見桃山駅。

1956年12月14日、京都府伏見区大手筋京極通入ル浄性寺境内に「伏見大映」が開館した。オープニングは『静と義経』と『四十八歳の抵抗』。鉄筋造平屋建て。定員350。((「映画館」『キネマ旬報』1957年1月15日、167号))

*** 伏見東映劇場(旧)/伏見東映(旧)/伏見会館
所在地 : 京都府京都市伏見区大手筋通新町（1958年）、京都府京都市伏見区新町4丁目（1960年）、京都府京都市伏見区新町4-454（1963年・1966年・1969年）、京都府京都市伏見区新町4-454-1（1973年）、京都府京都市伏見区新町4-454（1975年・1978年・1980年）、京都府京都市伏見区新町4（1985年・1990年・1995年・2000年）
開館年 : 1957年12月30日
閉館年 : 2004年3月30日
Wikipedia : [[伏見会館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E4%BC%9A%E9%A4%A8]]
1955年の映画館名簿には掲載されていない。1958年の映画館名簿では「伏見東映劇場」。1960年の映画館名簿では「伏見東映」。1961年頃伏見会館改称。1963年・1966年・1969年・1973年・1975年・1978年・1980年・1985年・1990年・1995年・2000年の映画館名簿では「伏見会館」。1980年の映画館名簿では経営会社が京阪興行、経営者が岡本忠男、支配人が前川美木子、鉄筋造1階、240席、にっかつと成人映画を上映。2005年の映画館名簿には掲載されていない。伏見区最後の映画館。跡地は「フレスコスマイル大手筋店」。最寄駅は京阪本線伏見桃山駅。

1957年12月30日、京都市伏見区大手筋に東映二番館「伏見東映」が開館した。経営は京阪興行。鉄筋コンクリート造2階建て、定員280。((「映画館」『キネマ旬報』1958年2月1日号、197号))

このほど京都市伏見区の伏見大手筋商店街振興組合は地域活性化のために、普段は成人映画館として営業している「伏見会館」を一日貸し切って映画上映会を行った。勅使河原宏監督の『利休』、岩井俊二監督の『Love Letter』の2本を2階ずつ上映した。タウン誌などを通じて300人を無料招待。約8割は伏見区の住民だったが、他区や宇治市からも観客が訪れた。((「京都の伏見大手筋商店街、観光の街・伏見を活性化 地元映画館で上映会」『日経新聞』1997年2月27日))

** 南区
*** 南大正座
所在地 : 京都府京都市下京区大宮通下ル（1930年）、京都府京都市下京区西九条大宮猪熊町（1934年）、京都府京都市下京区西九条猪熊町（1936年）、京都府京都市下京区西九条猪熊町18（1941年）
開館年 : 1913年1月30日
閉館年 : 1941年以後1943年以前
1930年・1934年・1936年・1941年の映画館名簿では「南大正座」。1941年の映画館名簿では経営者が寺田キネマ、支配人が宮本隆信、定員524。1943年の映画館名簿には掲載されていない。建物はストリップ劇場のDX東寺として現存。最寄駅は近鉄京都線東寺駅。

*** 八千代座/八千代座映劇/八千代座映画劇場
所在地 : 京都府京都市下京区東九条札ノ辻（1955年）、京都府京都市南区東九条下札ノ辻6（1958年）、京都府京都市南区東九条札の辻町（1960年）
開館年 : 1952年10月
閉館年 : 1960年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1952年10月開館。1953年の映画館名簿には掲載されていない。1955年の映画館名簿では「八千代座」。1959年の全商工住宅案内図帳では「映画 八千代座」。1958年の映画館名簿では「八千代座映劇」。1960年の映画館名簿では「八千代座映画劇場」。1961年の映画館名簿には掲載されていない。1966年の住宅協会出版部京都市新家屋精密地図では跡地に「洛南市場」。跡地は洛南市場と思われる商店の廃墟。最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線十条駅。

*** 富士東宝映劇/富士東宝/富士東宝映画劇場/富士映画劇場
所在地 : 京都府京都市下京区西九条小寺町（1943年・1947年・1950年）、京都府京都市下京区西九条小寺町7-1（1953年・1955年）、京都府京都市南区八条大宮東入ル（1958年）、京都府京都市南区西九条小寺町7（1960年）、京都府京都市南区西九条小寺町7-1（1961年・1962年）
開館年 : 1939年4月
閉館年 : 1962年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1939年4月開館。1943年の映画館名簿では「富士東宝映劇」。1947年の映画館名簿では「富士東宝」。1950年の映画館名簿では「富士映画劇場」。1953年の映画館名簿では「富士東宝映画劇場」。1955年・1958年・1960年・1961年・1962ンwンの映画館名簿では「富士映画劇場」。1959年の全商工住宅案内図帳では「富士映劇」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1959年には存在しなかった八条通りが1966年には完成しており、八条通りの建設に伴って閉館したと思われる。跡地は八条通りと猪熊通りの交差点付近の道路用地。最寄駅は近鉄京都線東寺駅またはJR・近鉄・京都市営地下鉄京都駅。

*** 南洋館/九条南洋館
所在地 : 京都府京都市南区西九条開ケ町3（1958年・1960年・1963年）、京都府京都市南区西九条開ケ町（1966年・1969年・1970年）
開館年 : 1957年頃
閉館年 : 1970年頃
1957年の映画館名簿には掲載されていない。1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「南洋館」。1959年の全商工住宅案内図帳では「南洋映画館」。1966年の住宅協会出版部京都市新家屋精密地図では「南洋館」。1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「九条南洋館」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「ローソン東寺駅前店」。最寄駅は近鉄京都線東寺駅。

*** 朝日館/九条朝日館
所在地 : 京都府京都市下京区西東条岩本町（1953年）、京都府京都市下京区西東条岩本町47（1955年）、京都府京都市南区東九条南岩本町3（1958年）、京都府京都市南区東九条南岩本町（1960年）、京都府京都市南区西九条岩本町3（1966年・1969年・1970年）
開館年 : 1951年10月
閉館年 : 1970年頃
『全国映画館総覧 1955』によると1951年10月開館。1953年・1955年・1958年・1960年の映画館名簿では「朝日館」。1959年の全商工住宅案内図帳では「朝日館」。1963年の映画館名簿には掲載されていない。1966年の住宅協会出版部京都市新家屋精密地図では「映画朝日館」。1966年・1969年・1970年の映画館名簿では「九条朝日館」。1971年の映画館名簿には掲載されていない。中華料理店「老上海」が入るアパート。最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線九条駅またはJR奈良線・京阪本線東福寺駅。

*** 九条みなみ会館/みなみ館/みなみ会館/京都みなみ会館(旧)
所在地 : 京都府京都市南区九条大宮東入ル（1957年）、京都府京都市南区西九条比永城町34（1958年）、京都府京都市南区西九条永城町34（1960年）、京都府京都市南区九条大宮東入ル（1963年）、京都府京都市南区西九条東比永城町79（1966年・1969年・1973年・1975年・1980年・1985年・1990年・1995年）、京都府京都市南区西九条東比永城町79（2000年・2005年・2010年）、京都府京都市南区西九条東比永城町79（2015年）
開館年 : 1956年6月22日、1963年12月
閉館年 : 2018年3月31日
Wikipedia : [[京都みなみ会館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%BF%E4%BC%9A%E9%A4%A8]]
1956年の映画館名簿には掲載されていない。1957年・1958年・1960年・1963年の映画館名簿では「みなみ館」。1959年の全商工住宅案内図帳では「南映画館」。1963年の映画館名簿では経営者が泉井弘三、支配人が井上祐三、木造2階冷暖房付、360席、日活・松竹を上映。1964年の映画館名簿では経営者が泉井弘三、支配人が井上祐三、鉄筋造2階冷暖房付、250席、邦画を上映。1966年の住宅協会出版部京都市新家屋精密地図では「みなみ会館」。1966年・1969年の映画館名簿では「九条みなみ会館」。1966年の映画館名簿では経営者が三弘商会、支配人が井上祐三、鉄筋造1階冷暖房付、200席、日活を上映。1973年・1975年・1980年の映画館名簿では「みなみ会館」。1973年の映画館名簿では経営者が泉井弘三、支配人が泉井一郎、鉄筋造1階冷暖房付、200席、邦画を上映。1980年の映画館名簿では経営者・支配人ともに泉井一郎、鉄筋造3階、200席、邦画・洋画を上映。1985年の映画館名簿では経営者・支配人ともに泉井一郎、鉄筋造2階、200席、邦画・洋画・特選を上映。成人映画中心の上映だったが、1988年に巌本金属が買収して一般映画館化。1985年・1990年・1995年の映画館名簿では「みなみ館」。1990年の映画館名簿では経営会社が京星商事、経営者が巌本賢、支配人が安田達雄、鉄筋造2階、200席、邦画・洋画・特選を上映。2000年の映画館名簿では「みなみ会館」。2000年の映画館名簿では経営会社が京星商事、経営者が巌本賢、支配人が佐藤英明、鉄筋造2階、200席、邦画・洋画を上映。2005年・2010年・2015年の映画館名簿では「京都みなみ会館」。2010年の映画館名簿では経営会社がICS、経営者が巌本賢、支配人が佐藤英明、鉄筋造2階、165席、邦画・洋画を上映。2015年の映画館名簿では経営会社が巌本金属、経営者が巌本博、支配人が吉田由利香、154席を上映。2018年3月31日移転閉館。最寄駅は近鉄京都線東寺駅。

1956年6月22日、京都市南区九条大宮東に55円劇場「ミナミ館」が開館した。オープニングは『金語楼の兵隊さん』と『花と嵐』。木造平屋建てモルタル塗り。建坪110坪。定員360人。映写機と発声器はいずれもローラー。冷暖房完備。経営者は泉井弘三、支配人は井上祐三。新東宝・松竹・日活を選択上映。電話は7322。((「映画館」『キネマ旬報』1956年8月1日号、第152号))

「京都みなみ会館」に言及している書籍として、蔵田敏明『シネマの京都をたどる』淡交社、2007年がある。((蔵田敏明『シネマの京都をたどる』淡交社、2007年))

「京都みなみ会館」に言及している書籍として、中馬聰『映画館 中馬聰写真集』リトルモア、2015年がある。((中馬聰『映画館 中馬聰写真集』リトルモア、2015年))

「京都みなみ会館」に言及している書籍として、藤森照信（文）、中馬聰（写真）『藤森照信のクラシック映画館』青幻舎、2019年がある。((藤森照信（文）、中馬聰（写真）『藤森照信のクラシック映画館』青幻舎、2019年))

「京都みなみ会館」に言及している雑誌記事として、「京都アート系映画館事情2018 一時閉館となった京都みなみ会館と新たにオープンした出町座の関係者に聞く」『キネマ旬報』2018年8月15日号がある。((「京都アート系映画館事情2018 一時閉館となった京都みなみ会館と新たにオープンした出町座の関係者に聞く」『キネマ旬報』2018年8月15日号、pp.126-129))

*** 京都みなみ会館1・2・3
所在地 : 京都府京都市南区西九条川原城町110（2020年・2022年）
開館年 : 2019年8月23日
閉館年 : 2023年9月30日
Wikipedia : [[京都みなみ会館>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%BF%E4%BC%9A%E9%A4%A8]]
2019年8月23日移転開館。2020年・2022年の映画館名簿では「京都みなみ会館1・2・3」（3館）。2022年の映画館名簿では経営会社が巖本金属、経営者が巖本博、支配人が吉田由利香。最寄駅は近鉄京都線東寺駅。

2019年8月23日、京都市南区西九条の映画館「京都みなみ会館」が移転先で営業を再開する。1963年12月から営業していたビルが老朽化し、2018年3月31日に営業を終了していた。九条通を挟んで斜め北側にある旧銀行の建物を改築した。126席、54席、30席の3スクリーン。((「京都みなみ会館：再出発 南区・旧銀行を改築、23日オープン 名物のオールナイト上映も」『毎日新聞』2019年8月21日))

「京都みなみ会館」に言及している書籍として、『ミニシアターのある街へ。』JTBパブリッシング、2021年がある。((『ミニシアターのある街へ。』JTBパブリッシング、2021年))

「京都みなみ会館」に言及している雑誌記事として、「とーくゲスト 京都みなみ会館 館長 吉田由利香さん」『ねっとわーく京都』かもがわ出版、2020年8月がある。((「とーくゲスト 京都みなみ会館 館長 吉田由利香さん」『ねっとわーく京都』かもがわ出版、2020年8月、379号、pp.19-27))

「京都みなみ会館」に言及している雑誌記事として、「京都みなみ会館」『新建築』新建築社、2019年11月がある。((「京都みなみ会館」『新建築』新建築社、2019年11月、94巻13号、pp.154-161、p.203))

*** T・ジョイ京都
所在地 : 京都府京都市南区西九条鳥居口町1番地 イオンモールKYOTO Sakura館5階（2015年・2020年）
開館年 : 2010年6月4日
閉館年 : 営業中
2010年の映画館名簿には掲載されていない。2015年・2020年の映画館名簿では「T・ジョイ京都1-12」（12館）。最寄駅はJR・近鉄・京都市営地下鉄京都駅。

*** イオンシネマ京都桂川
所在地 : 京都府京都市南区久世高田町376番1 イオンモール京都桂川3階（2015年・2020年）
開館年 : 2014年10月17日
閉館年 : 営業中
2010年の映画館名簿には掲載されていない。2015年・2020年の映画館名簿では「イオンシネマ京都桂川1-12」（12館）。最寄駅はJR京都線桂川駅。

2014年10月17日、イオンモール京都桂川に「イオンシネマ京都桂川」がオープンする。イオンエンターテインメントは全国にイオンシネマを77サイト展開している。12スクリーン約2100席であり、京都府最大級のシネマコンプレックスとなる。「ウルティラ」「ディーボックス」「ドルビーアトモス」を京都府で初めて導入した。JR京都線桂川駅前に位置し、ニュータウンの往来拠点となるバスターミナルにも近接している。(([[「イオンシネマ京都桂川」2014年10月17日（金）オープン>>https://www.dreamnews.jp/press/0000094624/]] イオンエンターテインメント、2014年06月17日))

2014年10月17日、京都市南区久世高田町376-1のイオンモール京都桂川3階に「イオンシネマ京都桂川」がグランドオープンした。10月10日にはソフトオープンしていた。12スクリーン、2064席＋車椅子スペース18。最大の8番スクリーンは全367席。(([[イオンシネマ京都桂川、10月17日グランドオープン>>https://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?id=2920]] 文化通信、2014年10月20日))

** 山科区
*** 山科映画劇場/山科館/山科映劇
所在地 : 京都府京都市東山区山科竹ノ鼻町竹ノ街道町43（1955年）、京都府京都市東山区山科竹鼻竹ノ街道町（1960年・1963年）、京都府京都市東山区山科竹鼻竹ノ街道町19（1966年・1969年）、京都府京都市東山区山科竹鼻竹ノ街道町34（1973年）
開館年 : 1934年
閉館年 : 1975年頃
『全国映画館総覧 1955』には開館年が掲載されていない。1950年の映画館名簿では「山科映画劇場」。1953年の映画館名簿では「山科館」。1955年の映画館名簿では「山科映劇」。1960年の映画館名簿では「山科映画劇場」。1963年・1966年・1969年の映画館名簿では「山科映劇」。1967年の住宅協会出版部京都新家屋精密地図では「山科映劇」。1973年の映画館名簿では「山科映画劇場」。1977年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「EASTGATE京都」。最寄駅はJR琵琶湖線山科駅。

1927年、山科京極付近に映画館の「山科映画劇場」が開館した。鐘紡の女工も多く訪れた。1975年頃まで建物があった。1956年12月14日の写真あり。この年には東海道本線の全線電化が完了し、その祝祭のために義士行列が山科映画劇場前で記念撮影を行ったのである。この義士行列は後に山科義士まつりに発展している。((『写真集 モノクローム ヤマシナ 未来へつなぐ山科の記憶』山科市役所区民部まちづくり推進課、2006年、p.10))(([[昔あった建物いろいろ 山科の映画館>>http://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/cmsfiles/contents/0000224/224378/kentei2.pdf]] 「山科検定」参考資料集、2016年10月))

1927年、山科京極付近に「山科映画館」（ママ）が開館した。三条通の拡幅に伴って、1933年には竹鼻に移転し、山科映画劇場に改称した。1956年に東海道本線の電荷を祝う義士祭りの一行が休憩している際の写真あり。1975年頃に閉館した。((パッチリ山科みつけ隊『写真集モノクロームヤマシナ 資料編』パッチリ山科みつけ隊、2007年、p.51))

1956年の京都市山科区にあった映画館「山科映画劇場」の写真あり。東海道本線の電化を祝う義士祭の行列による記念写真である。1927年、山科京極に「山科映画館」として開館。1934年、三条通の外環状線西一筋南側に移転し、1975年頃まであった。観客の半数は鐘紡の女工だった。((白幡洋三郎（監修）『京都写真館 なつかしの昭和20年〜40年代』淡交社、2010年、p.216))

1969年の『山科東部住宅案内図』。国道沿いには各銀行の山科支店が3軒並んでいる。また、パチンコ店や唯一の映画館もあった。山科映劇が掲載されている。((『山科・地図集成 地図で見る山科の歴史』山科の歴史を知る会、2016年、p.92))

1928年、山科の三条通京極に映画館「山科映画劇場」が開館した。1975年頃に閉館した。((山科経済同友会『山科の歴史と現代』山科経済同友会、2020年、p.118))

** 北区
*** 久栄座/大宮劇場/A級京都
所在地 : 京都府京都市上京区大宮頭築山町（1930年）、京都府京都市上京区大宮頭大徳寺前（1934年）、京都府京都市上京区鞍馬口大宮頭（1936年）、京都府京都市上京区紫野大宮頭下築山町（1953年）
開館年 : 1909年
閉館年 : 1961年
Wikipedia : [[大宮劇場>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AE%AE%E5%8A%87%E5%A0%B4]]
1909年に久栄座として開館。1930年・1934年・1936年の映画館名簿では「久栄座」。1940年頃には大宮劇場に改称。1941年・1943年・1947年・1949年・1950年の映画館名簿には掲載されていない。1953年の映画館名簿では「大宮劇場」。1955年の映画館名簿には掲載されていない。1961年ストリップ劇場転換&A級京都改称。1976年A級京都閉館。跡地は「石川医院」南の「大宮劇場駐車場」。最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線鞍馬口駅。

** 右京区
*** アサヒ館/旭館
所在地 : 京都府京都市右京区西大路西院今田町（1934年）、京都府京都市右京区西院今田町24（1936年・1941年）、京都府京都市右京区西院今田町（1943年）
開館年 : 1930年5月
閉館年 : 1943年以後1947年以前
1930年の映画館名簿には掲載されていない。1934年の映画館名簿では「旭館」。1936年の映画館名簿では「アサヒ館」。1941年・1943年の映画館名簿では「旭館」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

1928年には円町から西大路四条までの西大路通りが開通し、西大路通り沿いは急速に市街地化が進んだ。1930年5月、六角通の南に西院初の映画館「旭館」が開館した。1990年現在の朝日生命付近にあった。松竹キネマ直営館であり、2階建てだった。敷地は120坪。((『西院昭和風土記』西院昭和風土記刊行会、1990年、p.237))

*** 周山会館
所在地 : 京都府北桑田郡周山町字周山（1953年）
開館年 : 1952年頃
閉館年 : 1953年頃
1952年の映画館名簿には掲載されていない。1953年の映画館名簿では「周山会館」。1953年の映画館名簿では経営者・支配人ともに記載なし、木造2階、定員540、混合を上映。1954年の映画館名簿には掲載されていない。

三和映画株式会社は園部劇場のほかに、亀岡市に「松竹座」や「朝日座」、八木町に「八木映劇」、丹波町に「須知映劇」、京北町に「周山映劇」と、周辺地域に次々に映画館を開館させた。((『図説 園部の歴史』園部町・園部町教育委員会、2005年、p.215))

*** さがの会館/太秦映画劇場
所在地 : 京都府京都市右京区太秦御所ノ内町（1959年・1960年）、京都府京都市右京区太秦御所ノ内町7（1961年）
開館年 : 1958年頃
閉館年 : 1961年頃
1958年の映画館名簿には掲載されていない。1959年の全商工住宅案内図帳では「太秦劇場」。1959年の映画館名簿では「さがの会館」。1959年の映画館名簿では経営者・支配人ともに古池敏雄、木造平屋建暖房付、144席、邦画を上映。1960年・1961年の映画館名簿では「太秦映画劇場」。1962年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「細田内科医院」。最寄駅は京福嵐山本線帷子ノ辻駅。

*** 西院映画劇場
所在地 : 京都府京都市右京区西大路四条下ル（1957年）、京都府京都市右京区西院高山寺町（1960年・1963年）、京都府京都市右京区西院高山寺町12（1966年・1967年）
開館年 : 1956年頃
閉館年 : 1967年頃
1956年の映画館名簿には掲載されていない。1957年・1959年・1960年・1963年・1966年・1967年の映画館名簿では「西院映画劇場」。1957年の映画館名簿では経営者が小林政雄、支配人が立田英雄、鉄筋コンクリート造2階建冷暖房付、600席、邦画を上映。1960年・1964年の住宅協会出版部京都市全商工住宅案内図帳では「西院映劇」。1968年の映画館名簿には掲載されていない。跡地は「赤ちょうちんビル」。最寄駅は阪急電鉄京都線西院駅。

*** 嵐山高雄パークウェイシアター
所在地 : 京都府京都市右京区梅ケ畑菖蒲谷町30（1987年）
開館年 : 1986年頃
閉館年 : 1987年頃
1986年の映画館名簿には掲載されていない。1987年の映画館名簿では「嵐山・高雄パークウェイシアター」。1987年の映画館名簿では経営会社がアメリカンシネマシステム社、経営者が渋谷善通、支配人が辻静治、150台〜200台収容、邦画・洋画特選上映。1988年の映画館名簿には掲載されていない。ドライブインシアター。

** 左京区
*** 葵館/出町東宝映画劇場
所在地 : 京都府京都市左京区出町（1930年）、京都府京都市左京区出町上柳町35（1936年）、京都府京都市左京区田中上柳町35（1941年）
開館年 : 1930年以前
閉館年 : 1941年以後1943年以前
1930年・1936年の映画館名簿では「葵館」。1941年の映画館名簿では「出町東宝映画劇場」。1943年の映画館名簿には掲載されていない。

*** 千歳館
所在地 : 京都府京都市左京区高野上開町（1936年・1941年・1943年）
開館年 : 1930年以後1936年以前
閉館年 : 1941年以後1943年以前
1930年の映画館名簿には掲載されていない。1936年・1941年の映画館名簿では「千歳館」。1943年の映画館名簿では「千歳館（休館中）」。1947年の映画館名簿には掲載されていない。

*** ショウイングルームトーラス/北大路トーラス
所在地 : 京都府京都市左京区下鴨東本町11（1974年・1975年・1977年）
開館年 : 1973年8月11日
閉館年 : 1977年頃
1973年の映画館名簿には掲載されていない。1973年の住宅地図では発見できず。1974年・1975年・1977年の映画館名簿では「トーラス」。1974年・1975年・1977年の映画館名簿では経営会社が株式会社コウショウ、経営者が高林輝雄、支配人が梅原重行、鉄筋造1階、50席、邦画・洋画を上映。50席の会員制ミニ劇場。1974年の住宅地図は存在しない。1978年の映画館名簿には掲載されていない。

1973年8月10日付『京都新聞』夕刊には「京にミニシアター誕生『ショウイングルーム・トーラス』」という記事が掲載されている。現物は未確認。映画監督・映画プロデューサーである高林陽一が関与していた。

*** 京一映画劇場/一乗寺京一映画会館/京一映画会館/京一会館
所在地 : 京都府京都市左京区一条寺高槻町8（1961年・1963年・1966年・1969年）、京都府京都市左京区一条寺高槻町18（1973年・1975年・1976年・1978年・1980年・1985年）、京都府京都市左京区一条寺高槻町22（1988年）
開館年 : 1960年
閉館年 : 1988年4月15日
1960年の映画館名簿には掲載されていない。1961年の映画館名簿では「京一映画会館」。1961年の映画館名簿では経営者が浅村善之助、支配人が大町伝三郎、鉄筋造1階、600席。1963年の映画館名簿では「京一映画劇場」。1966年・1969年の映画館名簿では「一乗寺京一映画会館」。1973年・1975年・1978年・1980年の映画館名簿では「京一映画会館」。1980年の映画館名簿では経営会社が京一映画、経営者が森田富久、支配人が弘原海晃、鉄筋造2階、507席、邦画を上映。1984年の住宅地図では「京都市場・ファミリースーパーサンショッピ 2階京一会館」。1985年・1988年の映画館名簿では「京一会館」。1988年の映画館名簿では経営会社が京一映画、経営者が森田富久、支配人が弘原海晃、鉄筋造2階、330席、邦画・洋画・特選を上映。1990年の映画館名簿には掲載されていない。1階はスーパーマーケット、2階が映画館だった。跡地は「総合フィットネスクラブ エル・スポーツ京都」や「ドラッグユタカ一乗寺店」などが入る「エル京都ビル」。最寄駅は叡山電鉄叡山本線一乗寺駅。

1972年3月の『キネマ旬報』「われらの映画館 6回 京一会館」が掲載された。現物は未確認。((「われらの映画館 6回 京一会館」『キネマ旬報』1972年3月、第574号))

京都市一乗寺の市場の2階にあった「京一会館」は邦画専門の名画座だった。1970年代の学生料金は250円であり、12時までに入ると早朝割引で200円、オールナイト興行の時は350円という価格設定だった。大半の観客は学生か若いサラリーマンであり、河原町や新京極のロードショー館とは客層が異なっていた。プログラムは三本立または四本立であり、1週間で替わることが多かった。毎週土曜、祭日の前日はオールナイト興行が行われた。1974年10月5日にはATG映画『あらかじめ失われた恋人たちよ』が上映され、監督の田原総一朗がゲストとして来館した。((帰来雅基『高松純情シネマ』プラザ、2001年、pp.126-135))

1960年、京都市左京区一乗寺にあるマーケットの2階に映画館「京一会館」が開館した。1975年春にはオーナーから採算性の悪い映画館の閉館を打診され、1975年12月から休館状態が続いた。京都の映画ファン、映画監督の大島渚、カメラマンの宮川一夫などが存続を求め、集まった署名は4万筆にも達した。1976年3月10日に営業を再開した。((「京一会館のチラシでたどる あの時・あの映画 第1回」『京都新聞』2018年9月26日夕刊、p.2))

京都市場の再開発計画にともない、1975年11月30日には映画館「京一会館」が閉館した。しかし映画ファンらによる「京一会館を守る会」が営業の再開を求め、1976年3月10日には「京一会館」が営業を再開する。営業再開にともなって入場料は値上げされ、支配人は佐野恵三から京都大学農学部在学中の弘原海晃に交代する。((「『京一会館』 来月10日から再開」『京都新聞』1976年2月26日朝刊、p.18))

1988年4月7日の『京都新聞』夕刊には「京一会館」が閉館するという記事が掲載されている。現物は未確認。((「京都の名物映画館 『京一会館』市場閉鎖で消える 学生らに愛され 28年間」『上毛新聞』1988年4月7日夕刊))

1988年4月15日、京都市左京区一乗寺の映画館「京一会館」が閉館した。最終上映作品は大森一樹監督作『「さよなら」の女たち』であり、京都府立医科大学在学時に京一会館に入り浸っていた大森監督が舞台挨拶を行った。((「京一会館 映画ファンに惜しまれ閉館」『京都新聞』1988年4月16日))

2002年に創刊された地域情報誌『一乗寺発見』第2号では、1988年に閉館した京一会館を特集している。現物は未確認。((「石豊伸さん 未来へ情報誌『一乗寺発見』」『朝日新聞』2002年10月21日))

左京区の市場が出資して、1960年に「京一会館」が開館した。1975年にはいったん閉館したが、3か月後に再開した。市場が閉館することから1988年に閉館した。映画監督の瀬々敬久は、京都大学時代には京一会館でアルバイトをした。((「京一会館 映画監督・瀬々敬久さん」『朝日新聞』2003年6月7日))

2017年7月12日の『京都新聞』には瀬々敬久監督による「京一会館」に関する記事が掲載されている。現物は未確認。((「現代のことば 映画監督 瀬々敬久 『京一会館』」『京都新聞』2007年7月12日))

「京一会館」に言及している書籍として阿奈井文彦『名画座時代 消えた映画館を探して』岩波書店、2006年がある。((阿奈井文彦『名画座時代 消えた映画館を探して』岩波書店、2006年))

京一会館の記事として大森望「あの日あの場所で観た、忘れられない映画 京一会館で観た日活ロマンポルノ」『小説すばる』2006年3月号がある。((大森望「あの日あの場所で観た、忘れられない映画 京一会館で観た日活ロマンポルノ」『小説すばる』2006年3月号、pp.138-139))

*** 東一条チャオ! シネマ
所在地 : 京都府京都市左京区吉田牛ノ宮町4 日本イタリア京都会館
開館年 : 1991年（自主上映会開始）、2001年（定期上映開始）
閉館年 : 2004年8月31日（定期上映終了）。
映画館名簿には掲載されていない。運営はRCS。日本イタリア京都会館1階ホール。建物の日本イタリア京都会館は現存。最寄駅は京阪電鉄・叡山電鉄出町柳駅。

** 西京区
映画館名簿によると西京区に映画館は存在しなかったと思われる。
 

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