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三重県の映画館

2001年12月12日の新聞記事
県内の映画館が大きく様変わりしている。95年に県内に登場した複合型映画館(シネコン)がスクリーン数で7割を占めるまでになった。一方、街中の既存の映画館は次々に閉館に追い込まれている。14日、かつては津市の洋画を独占していた津市八町1丁目の津東映シネマ(松本嘉正支配人)も閉館する予定だ。県内に映画館は14あり、スクリーン数は49.このうち、シネコンは95年に桑名市の「ワーナー・マイカル・シネマズ桑名」が最初で、現在5館。スクリーン数は34ある。ワーナー・マイカル系以外に大手スーパーのオークワ系や東急系もある。津市のワーナー・マイカル・シネマズ津は15日でまる1周年。9月、出資者の大手スーパー、マイカル(大阪市)が民事再生法の適用を申請し、経営続行を危ぶむ問い合わせもあったが、「営業状況は堅調です」(栗谷大輔支配人)。7つのスクリーンは客の入り具合によって毎週入れ替える。1日に封切られた正月映画「ハリー・ポッターと賢者の石」は4つのスクリーンで同時上映している。映写室が一続きになっている利点を生かし、1本のフィルムを滑車でつないで2つの映写機にかけ、隣り合う2つのスクリーンが約1分遅れで上映している。初日だけで約4600人が来場した。隣のスーパー「津サティ」と合わせて駐車場は約1800台収容可能で、一日平均1000人が訪れる。
閉館する津東映シネマは59年開館のしにせだ。県内で唯一の東映直営館。97年の「もののけ姫」では約3500万円の売り上げを記録した。だが98年10月、鈴鹿に、昨年末、津にもシネコンが開館し、直撃を受けた。東映中部支社によると、この夏の「パール・ハーバー」は津東映ワーナー・マイカル・シネマズ津で上映したが、興行収入は津東映の約100万円に対し、マイカルが約2700万円と決定的な差がついた。河村邦彰・東映中部支社社長代理は「この時、撤退せざるを得ないと思った」。既存映画館のスクリーン数は57年には143あったが、テレビやビデオに押され、89年は34に減った。そこへシネコンが追い打ちをかけた。
既存の映画館の中には、シネコンに対抗するためにチケットの値下げを検討するところも出てきている。これまでは配給会社との関係などから、横並びの価格にするのが普通だった。1916(大正5)年開館で県内ではもっとも古い世界館(伊勢市一之木2丁目)の中村比呂誌支配人は「入場料金を安くすることで、いい映画に何度も足を運んでもらいたい」と話している。*1

近年の三重県内の映画館の動向(カッコ内はスクリーン数)
●閉館
95年02月 四日市弥生会館(2)、四日市スカラ座(1)
97年02月 白子ジャスコファミリーシアター(2)
99年02月 鈴鹿MOVIXアイリス(1)
00年12月 津スカラ座(1)
01年04月 津東宝(1)
01年12月 津東映シネマ(2)
●開館
95年04月 ワーナー・マイカル・シネマズ桑名(8)
98年06月 ジストシネマ上野(4)
98年10月 ワーナー・マイカル・シネマズ鈴鹿(7)
00年12月 ワーナー・マイカル・シネマズ津(7)
01年08月 109シネマズ明和(8)*2

桑名市

ワーナー・マイカル・シネマズ桑名(8スクリーン)

開館年 : 1995年4月
閉館年 : 営業中
三重県で初めて開館したシネコン。

四日市市

四日市弥生会館・スカラ座

開館年 : 不明
閉館年 : 1995年2月

四日市シネマホール

所在地 : 四日市市安島1丁目(近鉄四日市駅前)
開館年 : 1984年8月
閉館年 : 1999年7月以降

四日市シネマホール

1999年7月9日の新聞記事
四日市シネマホール支配人の伊藤靖男氏へのインタビュー記事。【業績について】98年は好調でしたが、苦しい状況に変わりないです。何といっても、95年に桑名市に、98年には鈴鹿市に、いわゆるシネマコンプレックス(複合型映画館)ができて、影響を受けました。桑名に約3割、鈴鹿に2割ほどの客を吸収されたのではないか、と推測しています。一方で、シネマホールの固定客もいて心強いです。座席指定がないことや比較的すいているので、ゆったり観賞できる点がいいとのことです。
【上映作品について】残念ですが、私たちに選ぶ権利はない。98年3月から、提携する興行会社が指定する上映作品を受け入れています。一昔前は、前評判が高くない作品でも、自分の感性で上映を決めて、予想通りヒットした時の喜びは格別でした。今はそれがなくて、映画館経営にかかわるものとしては少し寂しいですね。
【立地条件について】駅前が映画館の好条件というのは、5年以上前の話。今は、郊外で、しかも大きな無料駐車場があることが最良の条件。近鉄四日市駅周辺にも、駐車場は多いのですが、有料なのがマイナス点のようです。
【客の呼び戻しについて】立地条件や設備面では対抗できないので、ソフト面重視しかありません。「スタンプカードサービス」は、チケットを1枚購入するごとに、売り場でスタンプを1個押して、5個ためると1回分を無料にします。そして社員には、一人一人が映画好きになって、客と自然に映画の会話ができるように努力するように話しています。結局は作品次第という面もあります。最近は「タイタニック」、「もののけ姫」に安定して客が来ました。面白い作品がどんどん登場することを望みます。
【シネコンとの違い】昔ながらの「絵看板」を飾っていることでしょうか。縦3.5メートル、横3.2メートルの大きさで、劇場の入口を彩り、映画館らしい情緒を醸し出しています。確かに経営は楽ではありませんが、四日市の玄関でもある駅前の映画館の灯は消したくありません。四日市の芸術文化を支えているんだという自負を持って、頑張ります。
近鉄興業「四日市シネマホール」1984年8月、四日市市安島1丁目の近鉄四日市駅前に開館。劇場は星座の名前に因んだベガ(303席)とリゲル(253席)とスピカ(160席)の3館ある。社員は7人。*3

津市

津市の映画館

2001年2月2日の新聞記事
昨年末、津市に複合型映画館「シネコン(シネマコンプレックス)」がオープンし、あおりで、市内のしにせ映画館が2館、相次いで閉鎖を決めた。県都に残る、従来の街の映画館は1館だけ。全国的に人気のシネコンが伸びる一方で、歴史ある街の映画館が、姿を消していく。昨年12月15日、同市桜橋3丁目の大型店「津サティ」北側に、シネコン「ワーナーマイカルシネマズ津」がオープンした。正月休み中は、スクリーンをフル稼働し、13作品を上映した。総座席数は1589席あるが、平常時の約4倍の客を集め、活況だった。シネコンは全国的に増え続けている。1995年に、桑名市に県内初のシネコンがオープンした。以降、鈴鹿、上野、津と、これで4カ所にできた。
一方、既存の街の映画館は大きな打撃を受けている。県興行生活衛生同業組合によると、95年以降だけで、従来の映画館10館が閉館(うち1館は閉館予定)した。県内の映画館の5分の1がこの5、6年で閉鎖したことになる。映画人口が伸び悩んでいるのに、大資本のシネコンが人気を集め、街の映画館を追い詰める構図だ。街の映画館は繁華街や駅前にあっても、駐車場も少ない。設備も古く、若者を引き付けにくいのだ。中心商店街の空洞化と軌を一にしている。津市では3館ある街の映画館のうち2館が閉館を決めた。ただ1館のこることになった「津東映」(津市八町1丁目)も「先はわからない状態」(支配人)。しばらくの間、競合する作品がないことと、配給元の東映が創立50周年記念の大作を近く出すことがせめてもの救い。
洋画を中心に上映していた「津スカラ座」(津市南丸之内)は1月21日に閉館した。シネコンと上映する映画が競合し、客を取られた格好だ。津市大門にある「津東宝」も、この春、閉館することを決めている。館主の小林賢司さんは「そろそろ潮時かなと思い、決めました」と話す。映画上映には、配給会社のフィルム焼き増し代だけでも最低約30万円がかかる。収入の6割は配給会社へ、残りで宣伝費や施設維持費などをまかなうが、数えるほどしか客が入らないことも多く、ここ数年は年間2、300万円の赤字が続いていた。「閉館後のことは決めていません。良質の映画を選んで単館上映することも考えています」。小林さんの映画館は、この春、子どもたちに人気の「ドラえもん」で43年の歴史に幕を閉じる。*4


2000年11月17日の新聞記事
広い駐車場を持つ郊外型の大型店と複数のスクリーンを持つ映画館が一緒になった複合施設「シネコン」(シネマコンプレックス)が12月15日、津市にオープンする。「街の活性化につながる」と歓迎する声がある一方で、地元の映画館が閉館を決めるなど、「中心市街地の空洞化に拍車がかかるのでは」と懸念する声も上がっている。オープンするのは「ワーナー・マイカル・シネマズ津」。全国に約40のシネコンを持つワーナー・マイカル(本社・東京都千代田区)が、津市桜橋3丁目の大型店「津サティ」北側に建設を進めている。完成すると、約4800平方メートルのスペースに7つの劇場が入る県内最大規模(1589人収容)の映画館となる。隣の「津サティ」と共用する駐車場は1800台の車が収容可能だ。複数の映画館が一つの建物に入ったようなシネコンでは、その場で好きな映画を選ぶことができる。家族でやって来て、別々の映画を見た後、併設されている店で買い物や食事を楽しむ。そんな利用法が若い世代に受け、全国各地で急速に数を増やしている。県内では1995年に桑名、98年に鈴鹿に同様のシネコンがオープンし、着実に業績を上げている。
中心街にある市内に3つしかない映画館は、いずれも直接影響を受けそうだ。中心街の大門にあり、43年の歴史を持つ映画館「津東宝」は来春、閉館することを決めた。ここ数年、客足が落ちていたところに今回のシネコン進出。経営者の小林賢司さんは「仕方ありませんね。これでまた中心街の人出も減る野かな。寂しいですね」と話す。同市八町1丁目の「津東映」も今後の方針が立てられない状況だ。東映本社が直営する同館には、今のところ閉館の話はないが、「近いうちに開かれる会議では当然(閉鎖をにらんだ)話も出るでしょうね」と支配人は話す。鈴鹿にシネコンができてから、洋画の話題作などでは3割ほど客の入りが減ったという。同館では正月の子ども映画以降の上映予定が決まっていないという。*5

津スカラ座

開館年 : 不明
閉館年 : 2001年1月21日

津東宝

開館年 : 不明
閉館年 : 2001年4月

津東映シネマ

開館年 : 1959年
閉館年 : 2001年12月14日

ワーナー・マイカル・シネマズ津(7スクリーン)

開館年 : 2000年12月15日
閉館年 : 営業中
WMC桑名、WMC鈴鹿に続いて三重県3館目(ジストシネマ上野を含めると4館目)のシネコン。

鈴鹿市

白子ジャスコファミリーシアター

開館年 : 不明
閉館年 : 1997年2月

鈴鹿MOVIXアイリス

開館年 : 不明
閉館年 : 1999年2月

ワーナー・マイカル・シネマズ鈴鹿(8スクリーン)

開館年 : 1998年10月
閉館年 : 営業中
WMC桑名に続いて三重県2館目(ジストシネマ上野を含めると3館目)のシネコン。

多気郡明和町

109シネマズ明和(8スクリーン)

開館年 : 2001年8月
閉館年 : 営業中
WMC桑名、WMC鈴鹿、WMC津に続いて三重県4館目(ジストシネマ上野を含めると5館目)のシネコン。

伊賀市

ジストシネマ上野(4スクリーン)

開館年 : 1998年6月
閉館年 : 営業中
4スクリーンであるためシネコンの定義には当てはまらないが、ワーナー・マイカル・シネマズ桑名に次いで三重県で2番目に開館したシネコン系映画館。

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